
おはようございます。丸安毛糸(株)の召田(メスダ)です。
日差しが暖かく、気温も上昇してきて春が近づいてきているのを感じます。
先日、江の島に行ったら桜が咲いていました~! ↓↓↓
さて、本題に入ります。
今回のブログではニット製品には厄介な付き物「ピリング」について書いていきます。
- はじめに
- 国内でピリング加工できるメーカー様のご紹介
- ピリング加工の方法と種類
- まとめ
目次
はじめに、、、
ニット製品は、素材が良くなれば良くなるほど、ピリングは発生しやすくなります。
ですが、「ピリング=悪い物」という認識ではなく、逆にデザイン要素として考えると面白い!という発見から、ピリングについて、ピリングが発生しやすい素材(ピリングに適した素材)を掘り下げて研究していこうと思ったのでご紹介させていただきます。
まず最初にご紹介したいのでは、国内でピリング加工をしていただける大垣化染株式会社という染工場です。
ピリング加工が可能な国内メーカー
国内でピリング加工をしているメーカー様で、今回ご紹介したいのは、岐阜県大垣市にある大垣化染株式会社様です。
昭和62年設立の「製品染め」「製品プリント」「製品2次加工」を扱う染工場です。
旬な製品加工を取り入れた企画を考えている・・・加工法は問わず出来るだけ見本に近づけてほしい・・・予算内で見栄えを少しでも良くしたい・・・
そんな方に是非知っていただきたいです。
環境への取り組みとして工場で発生した熱を利用してシイタケ栽培もされているみたいです!(^O^)
今回ピリングをデザイン要素として取り入れられるように、試験依頼などお話したところ、快く引き受けてくだいました。
大垣化染(株)様ではカットソーにピリング加工をすることが多く、ニット製品の事例があまりないということで弊社にある編地を何種類か送ったところ、送った編地すべてに加工してくださったので、加工方法と一緒にご紹介しようと思います。
大垣化染株式会社ホームページはこちらから。
ピリング加工の方法と種類
ピリング加工には2種類あります。
①長時間洗い(ボールウォッシュ)
ピリングが出るまで洗う加工法。
デメリットはピリングにならず、毛羽しか出ない時がある。
↓春夏素材に多い、綿、麻素材などはピリングが発生しにくいようです。少し毛羽だったかな?くらいです。
また、洗いでの加工なので、秋冬素材のウールなどが入っているニット製品の場合は縮んでしまいます。
↓ここまで縮むものなんだと驚くくらいにガチガチに縮みました、、、笑
②ピリング加工
ドラムに入れて、中のヤスリで削る方法。
↓起毛加工で毛羽を出したものをピリング加工。
↓ケーブル模様とピリング。なんとなくヴィンテージ感のある風合いに仕上がりました。
ピリング加工のデメリットはヤスリで削る為、糸などが切れる場合があるということ。
まとめ
未知なことが多く、いろいろと質問攻めになってしまう場面が多々ありましたが、その都度、丁寧に説明してくださり、社員の方々の対応にとても温かい気持ちになりました。
今回は実験的に加工をしていただいたので、今後、加工時間の調節などやピリング加工に適した素材などを研究をしていけば、製品へ繋げられそうだなという可能性を感じました。
では、また~!