
こんにちは!佐野です!
今日はちょっと専門的なお話をしてみたいと思います!
先日お客様との会話で糸の番手計算のお話になりました。
最初はなかなか慣れないこの番手計算。
でも絶対覚えておいた方が良い!ということで、私たちのブログの記事も紹介したところとても喜んでくださいました!
印刷して手帳に挿んでくれている方もいらっしゃるようで、ありがたい限りです。
番手計算については、おなじみ田崎のブログをぜひ読んでみてください。
田崎のブログ→悩み解消!糸の番手について(糸番手のきまり)
ホームページ→綿番手と毛番手の違い
番手についてのお話は結構評判をいただいてます。
だったら是非!と思い、番手計算のちょっと応用編についてまとめてみることにしました!
目次
目次
・リリヤーンとは
・リリヤーンの番手計算方法!
・まとめ
リリヤーンとは
まずはリリヤーンについて、簡単にまとめてみます。
“リリヤン”と聞いて思い出すおもちゃはありませんか?
女性の方はもしかしたら子供のころに遊んだ記憶もあるかもしれませんね。
円形の土台に5本ぐらいの針が外向きについていて、それに糸をかけ、レバーをぐるぐる回すとあら不思議!
紐編みだできちゃうアレです。
リリヤーンとは意匠撚糸(ファンシーヤーン!)の一つで、おもちゃリリヤンの原理と同じように、“糸をひも状に編んでいく”撚糸技術です。
リリヤーンでネット検索したところ、なんと5年前の弊社丸安毛糸のメールマガジンで配信したページが出てきたのでご紹介します!
なるほど、リリーとはユリの花のことなんですね。
実際の工業撚糸でのリリヤーン機はこんな感じです!
右上の針は、撚糸する際本数を指定できます!
この機械・技術を使用した糸、リリヤーンは“中空糸”とも呼ばれ、ご想像される通り紐編みの内側は空洞になっています。
これにより、見た目の太い糸でもとても軽く上がる、という構造になります。
“太くて軽い糸”は近年とても重要視されている糸なので、その一つとしてぜひ注目してみてください!
イタリアのPITTI FILATIでもたくさん出ていましたよー!
リリヤーンの番手計算方法!
では本題です!
リリヤーンはいわゆる“撚糸”のひとつなので、既存の糸を使用して、リリヤーン機にかけます。
元糸に何を使用するか、最終的に何ゲージにかけたいか、撚糸する際の針本数は何本にするか、などなど、目的に合わせたリリヤーンを作るためには、
最終的な糸上がりをイメージできる番手計算が必要となります。
ではご紹介します!
これがリリヤーンの番手計算方法です!
まとめ
番手計算もここまでくるとややこしく思ってしまうかもしれませが、、、
この計算式をぜひ頭の片隅に置いておいていただき、オリジナルのリリヤーンが作れる、と言うことはオリジナルの糸を作れるじゃん!!って思っていただけると幸いです。
ニットの企画に費やせる時間もどんどん短くなっていき、使用する糸もあり糸から選ぶ機会が多くなっていることと思いますが、
ある意味、リリヤーンにするだけでブランドイメージにぐっと近づいた糸も作れるのでは、とも思います。
この糸リリヤーンにしたらどうなるんだろう、、、というひらめきがありましたら是非ご連絡ください!
それではまた次回^^