ニット、ミラノリブを編むワンポイントアドバイスとスムース編み(ダブル・リブ)のメリットとは
- 編み・柄
- 投稿日:
- 2016/4/25
- (更新日:2020/6/27)
先日、ここ茅ヶ崎にも春の嵐が到来! オンショアの波間に浮かぶ江ノ島
瞬間風速23mの風に巻き込まれ飛んでくる砂、砂、砂
砂の嵐で防砂柵も埋まる勢いスッゴォ~ こんな日はもちろん海遊びはクローズ!!
目まぐるしく変わる春の気候は、冬の冷たい空気の名残り。
おはようございます! 丸安毛糸の福田です。
さて、今回のお話はいたってシンプルにミラノリブとスムース編みについて
アドバイスしますね。
- 目次1ミラノリブ、実はゴム編みにヒントが・・・
- 目次2スムース編み(ダブル・リブ)のメリットとは・・・
- まとめ
今回の素材ジェラードハイツイスト1/28(コットン63%ナイロン37%)
カジュアルでラフになりがちなストレッチ素材ですが、ちょっとひと工夫するだけで、
アーバン都会的で洗練されたイメージに!
ミラノリブ、実はゴム編みにヒントが・・・
ミラノリブの編成はゴム編み+前後天竺袋編みを重ねあわせたもの
各コースとも同じ糸本数で編成するのが普通ですが
それだと編地がちょっと、のっぺり薄かったり、単調な表情になりがちですが
糸本数をただ増やしただけだと、全体がぼってり厚ぼったくなりがちです。
実はゴム編みのところにポイントがあるのです!
画像の右側が1本取りで編み上げたミラノリブ
そして左側がゴム編み部分のみ2本取りしたミラノリブ
違いがおわかりだろうか?ゴム目がはじけんばかりに膨らみ
それでいて天竺目は控えめでありながら、素材の特徴を引き出し
むっちりニットらしいシャープで引き締まったテキスタイルになります。
間違って天竺目に増し糸をすると、ただ厚みを増しのっぺりするだけなので注意!
スムース編み(ダブル・リブ)のメリットとは・・・
とてもシンプルなゴム編みですが、総針りで編成すると編み目が割れたり
編み筋が入ったりと、特に春素材は悩ましい編み方のひとつ。
そんな悩ましいゴム編みを解決するのが、Yes! スムース編みなのです。
まずスムース編みとは(ダブル・リブ)2つのゴム編み(1X1編成)を
奇数針と偶数針を交互に編み上げる。
両面スムース編みとか、インターロック編みとか、色んな言われ方があるのですが
私は、ダブル・リブが一番ふさわしい名称だと思います。
さて、わかりやすい編成図がこちら
編成するのにシングルカム1本の糸口だと1コース編むことになるが
ダブルカムだと2本の糸口を使って半コースになるので効率は通常ゴム編みと同じ。
スムース編みのメリットは、2本の糸口でダブル交互に糸を掛けて編んでいるで
編み目がひきしまり表面もなめらかで、適度に伸縮性を押さえる効果と
弾力性に富んでいるので、通常のゴム編みより安定していること。
まとめ
今回、ご紹介しました2つの共通点
ポイント1.だれないので、スタイリングが保てること。
ポイント2.しっかりしながらも、比較的軽く上がるこ。
ポイント3.都会的でシャープな綺麗めを求めらる方に。
スポーティな印象を与えるスムース編みと、アーバンミラノリブのご紹介でした。