ニットならではの仕様 天竺袋のご紹介!

  • 編み・柄

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皆様こんにちは!畑中です。
連日暑い日が続き、冷房をガンガン使ってしまいがちですが皆様体調管理お気を付け下さいね。

さてさて今回はニットの付属・リンキング方法についてお話ししたいと思います~

目次

  • 布帛・ニットの違い
  • 天竺袋
  • まとめ

 

布帛・ニットの違い

布帛の場合各パーツを合体させる為にも縫い代というものが存在します。

しかしニットの場合は編出しを付属にもちいる事が出来ます!
またリンキングというニット独特のテクニックを併用し作成します。
もちろんデザインに応じ・ミシンなども使用したりもしますが、布帛と異なり編端を使えるのでそこがメリットでもあります。

天竺袋

色々仕様がありますが、今回は天竺袋という仕様にスポットを当ててご紹介したいと思います。
1×1リブとなど編出しに使うと内側にキュッと入ってしまいがちですが、編出しに天竺袋を用いると真っ直ぐな仕立てに出来ます。

又天竺袋編みしたものではさみみ付し「パイピング」をもちいたテクニックを使ったりします。
これは布帛の仕様と同様ですが布帛と異なり編端を使い端の目を使いリンキングで刺す事が出来ます。
縫い代が必要ないのでROSS少なくできるのはニット最大のメリットでもありますね。

又仕立てによってはもっと袋を安定したいしっかりさせたい時などは挟みこんだりする位置を深くしたりします。

最近お客様の要望であった事なのですが、「パンツの仕様でスピドルを真ん中からずれないようにしたいと!」いう事がありました。
リンキングで繋ぐ各パーツを繋いで固定することはもちろんですが、真ん中の部分を天竺袋編みで編み解消することが出来ますね~

裾口や袖口以外にこういった活用方法が出来るのでおもしろいですよね?

まとめ

如何でしたか?
ニットも布帛同様、端の始末の仕方=編端は必ず存在します。
この処理の仕方が意外に奥が深いです。

デザイン・素材に見合った仕様を考えるのはなかなか難しく私もいつも迷います。
お客様からのご依頼で逆にこんな方法もあったんだ!と驚かされることも多々あります。

ニットのものづくりをする上で布帛に比べて制約がいろいろあったりしますが逆にそれが面白かったりますねー

ではでは今回はこの辺で失礼させて頂きます!!