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こんにちは、丸安毛糸田沢です。

ようやく涼しくなってきましたね。個人的に本当に助かります。
早く冬になってほしいと、常々思っている今日この頃です。

 

さて今回ですが、皆さん以外と知らない釦の中の貝釦について少し紹介したいと思います。

目次

  • 本物の貝釦の染める方法
  • 釦のケシ加工
  • 本物の貝釦の色落ちを防ぐ方法
  • まとめ

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本物の貝釦を染める方法

よくある貝釦風のポリエステル釦は色々な色のバリエーションがあったりして、染める事が出来るのを知っている方は多いと思いますが、実は本物の貝釦を染められるって知っていましたか?

本物の貝にも色んなバリエーション、白蝶やタカセ、黒蝶などなど、色々なバリエーションの元々の色が存在します。
因みにですが、入社当時はタカセについて、人の名前かな?何なんだろうと思っていました。笑
高瀬という貝から取れる釦を高瀬貝というみたいです笑

 

さて、一般的には染めれないと認識されている、本物の貝を染める方法ですが、実は知ると、とても簡単なんです。

ポリエステルの貝釦が染められる様に、ポリエステル素材には染める事ができます。

なので、まず、本物の貝釦の表面にポリエステルのコーティングを施します。
そうすることで、希望の色に染まるのです!簡単ですよね笑
※ちゃんとビーカーも取る事ができます。

染色するのも職人さんが一つ一つ染色をされているのも驚きですね。

因みに上記で説明したように、貝釦には色んな色があります。
貝釦を染める時はどの色の貝釦を使えばいいのか?そんな疑問があると思います。

よく染める時に使用する貝釦は下記2つです。

・タカセ
・白蝶

勿論どちらにも染める事は出来ます。
タカセは濃い色を染める時、白蝶は薄い色を染める時に使い分けるといいとされています。少し解説します。

 

・白蝶
画像は右記よりこちら

メリット→白蝶は字にもあるように、白い光沢のある高級感がとてもある釦ですので、元々地が白い分薄い色もしっかりと表現されやすいです。
デメリット→白蝶貝は釦自体があまり取れず、希少性があるため、とても高価なので、コストに結構響いてしまいます。

 

・タカセ
画像は右記よりこちら

メリット→白蝶よりも安価で濃い色を染める事ができます。
デメリット→白蝶とは違い、地が黄味がかっているので、薄い色を染めても綺麗に色が出ません。

 

っとそれぞれで使う際の用途が実は違うのです。
因みにタカセも本当のタカセ釦はこんなに白くなく、実は漂白されています。本来のタカセはもう少しベージュがかっていて、「タカセベージュ」と呼ばれる色になります^^
また、コーティングもその加工上少し時間を要します。SMPLであれば、基本的には、7日間を要しますので、ご注意下さいね。

 

釦のケシ加工

貝釦を染めると、かなり光沢が出ている釦になります。ツルッツルな光沢です。実はこの光沢を落とした加工が存在します!
それがケシ加工です。染まった貝釦に対し、ツヤケシの溶剤を使用することで、写真の様な上りになってきます。

因みにケシ加工にも段階があり、ツヤ→半ツヤ→ケシの3段階であります。写真は半ツヤの段階です。
光沢のある、貝釦も良いですけど、こんなマットな貝釦も違う顔でいいですよね^^

本物の貝釦の色落ちを防ぐ方法

よく釦で問題になる事のある、衣類への色移りなどの問題はいくつも聞いた事があります。
ではなぜ、色移りしてしまうのか?まずはその根本から解説します!

基本的には染まった釦はお湯で余分な染料を洗い落としています。その過程で落とし切れていなかったり、衣類の色が釦に対し、薄い色の物である場合、色が移ってしまうのです。でもじゃあ色止めを釦にすればいいのではないか?という疑問があると思います。
でも残念ながら、下記素材には色止めをすることができないのです。

・ポリエステル
・ポリウレタン
・アクリル
上記でも説明させて頂きました様に、本物の貝釦は表面にポリエステルでコーティングをさせて、色を付けているため、このポリエステルが邪魔して色止めをすることが出来ないのです。
じゃあどうすれば、色止めが出来るか?
それは、透明塗装というポリエステルの上に更に、透明な塗料でコーティングをすることによって、色止めをすることができます!

因みに通常の色止めは下記素材で可能です。

・ラクト
・ナイロン

 

まとめ

如何でしたでしょうか?

担当した企画から色々学んでこのブログが完成しました笑

次回も釦を少し解説します!では~

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丸安毛糸 編集部

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記事を書いた人

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