中国の風習にならって始まった衣替え。その歴史と衣替えのポイント。
- 生活に役立つ豆知識
- 投稿日:
- 2017/9/25
- (更新日:2020/6/27)
こんにちは。小柳です。
9月も安定した天候でなく台風があったり、30℃を超えた翌日に急に肌寒い日が続いたりし長袖を着い日がありましたね。そうすると「そろそろ衣替えの季節かな・・・。」と感じる方も多かったのではないでしょうか?そこで今回は秋の衣替えについてご紹介します。
目次
- 秋の衣替えはいつするの?
- 10月1日に衣替えをする理由
- 秋の衣替えのコツ
- 秋の衣替え、3つのポイント
- 最後に
秋の衣替えはいつするの?
ついこの間までの炎天下では、汗だくでフーフー言っていたのに、9月に入ったとたん、長袖を着たくなるような肌寒い日もありましたね。
着たり脱いだり重ね着したりしているうち、秋の「衣替え」の時期。衣替えとは、季節の移り変わりに応じて衣服を替えることをいいますが、学校や企業など制服があるところは、10月1日を目安に夏服から冬服へ切り替えていくところが多くあります。
暑く感じる、寒く感じるは人それぞれ。また、日本列島は縦長なので、気温も地域によって大きく違います。なのにどうして、多くが10月1日に衣替えをするのでしょうか。
10月1日に衣替えをする理由
夏の衣類と冬の衣類を入れ替える衣替えは、もともと中国で始まった習慣。
平安時代に日本に入ってきたんですが、最初は衣類をたくさんもっていた貴族だけの習慣でした。
それが江戸時代にかけて広がり、武家社会では、四季によって何を着るかまで決められたんです。つまり、武士は季節ごと、年に4回も衣替えすることになったのです。
明治時代には、政府が洋服を、役人・軍人・警察官の制服に定めます。このとき、夏服と冬服の衣替えの時期も制定しました。
6月1日~9月30日が夏服10月1日~翌年5月31日が冬服と定めたのです。
これが学生服に取り入れられ、次第に一般の人にも定着。そうして、官公庁・企業・学校が、毎年6月1日と10月1日に衣替えを行うようになったのです。これが、今に続く慣わしとなっているわけです。
秋の衣替えのコツ
9月ともなると長袖を着ている人もよく見かけるようになりますが、まだ暑い日もぶり返します。
9月の半ばを過ぎると、25度前後の日が安定して訪れるようになります。この25℃が衣替えを始めるベストタイミング。
秋に着る洋服を少しずつ出しながら、麻や半袖などの着ない夏服を片付け始めます。
急な気温変化で体調を崩さないためにも、秋物を小出しにしておくと安心です。
9月中旬から徐々に入れ替えながら、10月には完了させるイメージで衣替えをすると、スムーズに移行できます。
秋の衣替え、3つのポイント
- 湿度の低い、気持ちよく晴れた日に衣替えしましょう!
- 先ずは真夏の衣類から!秋にも使いそうな重ね着する衣類は後回しで少しずつ衣替えしましょう!
- 着ない衣類を見極めて、思い切って処分することも考えましょう!
湿気には特に注意し、気温の変化に合わせて段階的に衣替えしていくことをおススメします。
※湿気対策
洋服の収納保管において、湿気は大敵です。
秋の衣替えで収納している期間は湿気が少ないとはいえ油断せず注意しなければなりません。いざ着ようと思ったら嫌なニオイがしたり、カビが生えていたりで結局クリーニングへ・・・。なんて事態を防ぎましょう。基本は仕舞う前に1日干す事です。干すことで、ニオイや湿気を飛ばしてしまいます。しっかりと完全乾燥するのです。その際、しっかりと生地が空気に触れるよう、キレイにハンガー掛けしてください。また、除菌効果、消臭効果のあるスプレーを使うのも効果的です。ただし、スプレー後の水分もしっかりと乾かしてから仕舞いましょう。
前途の通り、湿気には要注意。雨の日では、湿気まで一緒に収納してしまいます。洋服を長期間仕舞う準備は、晴れの日を選んでください。
最後に
正直、衣替えは面倒くさいと毎回感じてはいますが、気温の変動が激しくなりがちな季節にもなりますし、季節に振り回されない為にも夏物を少しだけ残しておいて、後は秋物・冬物の服に衣替えを、天候と相談しながら徐々にしていきたいです(←できるか不安(笑))