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こんにちは、佐野です!

 

先日終了した丸安毛糸ニット展2018-19AW。

新作素材の他、私たちなりにアイディアを絞り出した編地もお蔭さまで好評でした。

おすすめしたい編地がたくさんあります!

今回はその中で一つ、ご紹介させて頂きますね。

 

目次

  • これがオススメ!高級モヘアと未防縮ウールの編地
  • それぞれ素材の特徴とおさえ、少しの工夫で素敵に仕上がります
  • まとめ

 

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これがオススメ!高級モヘアと未防縮ウールの編地

ご紹介したいオススメ編地はこれです!

使用した素材は高級スーパーキッドモヘアの細番手“プラチナ1/27”と、
16.5μの極細ウール原料を使用した最高に風合いの良い未防縮ウール“ボンド2/48”です。

一見なんてことない編地で、且つ編み方も大変なことをしているわけではありません。

編み方を解説致しますと、7Gの編機でプラチナ1/27を2色1本ずつ引き揃え、ボンド2/48を1本とプレーティングさせて天竺にしております。

プラチナ1/27を二本使用することで、結果的にプラチナ1/27サイドの方が総合番手的に太くなり、
表側から見るとボンド2/48はほとんど見えておりません。

プラチナ1/27二色の引き揃えが良い感じの見た目となりました。

表です

裏です

一つポイントですが、近年モヘアの定番である1/13のモヘアを使用すると、番手的にはもっと太くなってしまい、
このゲージでははまらないため、分厚い編地となってしまいます。

また、1/13のモヘアでこの7Gで編もうとすると、2本引き揃える事が出来ないため、
見た目のポイントであった二色使いができなくなってしまいます。

そのため、今回は1/27の細番モヘアであるプラチナがベストでした。

 

 

それぞれの素材の特徴をおさえ、少しの工夫で素敵に仕上がります

そしてそして!今回の編地はもう一工夫、遊んでいます。

最後の風合い出しの工程で、“強縮”に加え“編地起毛”をかけました。

実はこれ、素材の特徴がとっても活きており、出来上がった時とても感動できた風合いでした。

強縮と起毛、それぞれについてお話しいたします。

今回この編地は、見た目の色の混ざり具合の他、
薄いながらもしっかりした肉感で、モヘアの起毛した毛足も目立たせたい、という目的がありました。

まず、強縮について。

しっかりとした編地にしたいけど、モヘアだけだと柔らかすぎてしまうことと、
モヘアの毛の特徴として縮みにくい、という点がありますので、強縮のかかる素材と交編する必要がありました。

そうなるとやっぱり活躍してくれるのが未防縮ウール。

ただ、固いウールだと、最終的にスーパーキッドモヘアの風合いを邪魔してしまう、、、
という懸念があり、16.5μの極細ウール原料を使用したボンド2/48の仕様に行きつきました。

この二素材を使用し強縮を掛けることで、
ボンド2/48がガツンと縮み、そこまで縮まないはずのプラチナ1/27もそれに引っ張られている、という構造になっています。

画像だとわかりにくいのですが、思惑通り、強縮後もとても柔らかく仕上っております。

 

次にガーメント起毛。

強縮だけでも結構毛が噴いてくれるのですが、毛足を整える意味でも最後に起毛を掛けました。

見た目の迫力ももちろんですが、一本一本の毛足がスーパーキッドモヘアですので、
最終的な風合いも嫌なちくちく感がなく、肌触り最高です。

 

 

まとめ

以上、おすすめ編地のご紹介でした!

今回は強縮と起毛をテーマに考え、行きついた編地でした。
最終的にはなんとも贅沢な使い方となってしまいましたが、素材の特徴をおさえて融合させる過程がとても楽しかったです。

是非次のAW企画にお役立てください!

 

それではまた次回^^

記事の内容やニットに関することは、お気軽にお問い合わせください

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佐野 貢士

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記事を書いた人

ミリタリーをはじめ、ヴィンテージのセーターとロックンロールが大好きです。
ギター歴15年、編み物歴は10年になります。
このブログでもニットとロックを絡めた内容で書いていきたいと思っています。
宜しくお願いします!

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