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日照時間も少しずつ短くなり、秋の深まりも進み、虫の音も聞けるようになりました。

こんにちは、丸安毛糸(株)素材部の田崎です。

今回もお付き合いをお願いいたします。

 

9/17~18日新潟での15~16年秋冬素材の展示会に新潟へ行ってきました。

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準備完了、今回も多くのお客様に来場をして頂き、有難うございました。

  前回に引き続き素材の特徴を書くつもりでしたが、 絣糸を使用した時に亀甲柄にならない方法はないでしょうか。

との、質問を頂きましたのでお答えをしていきます。

 

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絣糸には2タイプがあります。

1、紡績絣 紡績で色付きのわたを切り替えて絣糸をつくります。(機械の台数が極めて少なく、特殊な作り方です。)

祖糸に絣染めをして、撚りを入れながら延ばしていき糸にします。

特徴はロング絣が出来、色の切り替わりがきれいにできます。

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2、染色絣 出来上がったかせ糸に絣染めを打って染めていきます。

特徴は、ショートピッチで染色が出来、小ロットでの染色が可能です。

 

IMG_20140919_161752 コース切り替え                 透かし柄

亀甲柄が出にくい編のテクニック

1、絣糸を編む時には、糸を2本立て必ずコース切り替えをしてください。

コース切り替えをすることで、色の重なりを防ぎ、亀甲が出にくくなります。

2、無地の糸を入れるだけでも色の重なりが減り、亀甲が出にくくなります。

無地の糸を使うテクニックとしては、本数取りの中に入れる方法と、ボーダーで使う方法があります。

3、天竺編みでは無く、縄柄や透かし柄にもチャレンジをしましょう。

両番組織や糸を飛ばすことにより、亀甲が出にくくなります。

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資料として編んだ編地です。

上の写真は2/72メロウプリントと2/72メロウを6本で編んだものです。

グラデーションになっているのは、一番左がメロウプリントを6本で編んだ色です。

次の色はメロウプリントを5本メロウを1本、4番目はメロウプリントが4本とメロウプリント1本ずつ減らして行きました。

1番左の色は多少柄になっていますが、徐々に柄がなくなり、メロウプリント1本、メロウ5本では無地が勝っています。

絣糸使用の注意点

デザインにより、ロング絣かショート絣を使うか選んでください。

今回のテクニックで編んでも亀甲がでる出ることがあります。

かせの場合は、内周と外周とでは長さに違いがあり、すべて同じピッチでの染色は出来ないからです。

ロング絣の場合は、編み幅によっても色の出方に違いがあり、幅が長ければ細くなり、短ければ太くなります。

色々な方法で編むのも、横編みの楽しみの一つなので、チャレンジをしてください。

説明が不十分な点もありますが、最後までお付き合いを頂きありがとうございました。

次回もよろしくお願いいたします。

記事の内容やニットに関することは、お気軽にお問い合わせください

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田崎 一秀

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記事を書いた人

東京都墨田区、スカイツリーの近くで生まれ育ち、現在は埼玉県三郷市に移り住む
趣味は草野球とヘラブナ釣りで、草野球歴は39年、走るのが辛くなりました。最近は近所の川での釣りをすることが多くなりました。
昭和33年生まれ、牡牛座のAB型

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