コイルヤーン コイル糸のその魅力と取扱い注意点
- ニット糸の取り扱い方法
- 投稿日:
- 2018/4/5
- (更新日:2020/6/27)
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みなさんこんにちは松井です。
皆さん”コイルヤーン”はご存知ですか?コイルヤーンとはその名前の通りその糸の形状がコイルに似ていることからそう呼びます。
上の図のように(幼稚な図で申し訳ありません。汗)
芯の糸があって、その周りに細い糸をコイル状に高密度で巻き付けた糸をコイルヤーンと指しますが、一方方向のみに巻き付けた糸を”シングルカバー” 右と左 双方向に巻きつけた糸を”ダブルカバー”と呼びます。
”シングルカバー”のコイルヤーンは天竺で編み立てると一方方向に巻きつけたその方向に斜行する特性を持ち リブ編みや片畦などの組織で編み等 使用する際に工夫が必要です。”ダブルカバー”で構成した糸は斜行の心配が無いので(一部例外もありますが基本的に)天竺での使用が可能という特性があります。
コイルヤーンは普通の紡績糸などに比べ、シャープな顔を持ち、目面もとても綺麗でレース柄や地柄など様々な編み方に対しきれいな表情を生みます。またすっきりさらっとした肌離れの良いタッチも大きな特徴です
コイルヤーンを使用する際の注意すべき点。
天竺編みで製品を作成する際は編みスピードや成型の減らしの角度に注意!!
ニットの編み立ては基本的に左右に糸を運び一目一目ループをつくり編地を形成します。その編む際の毎段の折り返しの際にスピードが速かったり成型での減らしの角度がきついとコイルヤーンの周りに巻かれている糸のテンションが遊んでしまい(巻かれている糸がゆるんだりしまったりする現象)でボーダーのように見えてしまうケースが発生してしまいます。この現象は一見すると染めムラのようにも見えますが、よく見ると色は均一で 編地を透かした時に密度の高い箇所と低い箇所でボーダーに見えるという危険性があります。
ご存じで無かったかたは是非覚えておいて下さい
では