皆さんこんにちは。さて、今回は先日あるお客様から混率表記について、ポリアミドとは何でしょうか?との問い合わせを頂いたので、ポリアミドとポリエステルの違いについて以前書いたブログをリライトでお伝えします。
目次
ポリアミドとは、ナイロンのことです。
まずは、ナイロンとポリアミド、なぜ2通りの名称があるのか?からご説明いたします。
ナイロンは、アメリカの企業デュポン社の商標であり、ナイロンはポリアミドの1種ということになります。
日本では、ナイロン表記ですが、ヨーロッパなどでは、ポリアミドで表記されていますね!
因みに、ナイロンは、デュポン社が開発した世界初の合成繊維で、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン11など種類も様々です。
ナイロン(ポリアミド)とポリエステルの比較
それでは、ナイロンとポリエステルの特徴を比較しながらお見せしていきます。
ナイロンの特徴
スポーツウェアやカーペット、更には漁網にいたるまで様々な場所で活躍するナイロンの特徴からご紹介します。ナイロンは、摩耗や折曲げに対して強く、染色しやすいのが大きな特長です。他にも、水にぬれてもほとんど水を吸わないので速乾性が良い。(洗濯が可能)
弾力性に富み、しわになりにくい。
形くずれすることはほとんどありません。
薬品、油、カビ、虫に強く、漁網にもなるので、もちろん海水にもおかされません。
とーーーっても強い素材です!!!
ニット糸では、ファンシーヤーンを作る時にも欠かせない繊維です。
https://www.maruyasu-fil.co.jp/departments/monteluce/yarn-collection/756
ポリエステルの特徴
続いて、化学繊維の中で最も多く生産されている最もポプュラーな化繊、ポリエステルの特徴です。
ポリエステルも非常に強く、しわになりにくい、速乾性がある、薬品に強く、虫やカビの害を受けず、形くずれしない。ですが、ナイロンと比べると染色性が低いという欠点があります。
んん??
じゃあ、ナイロンの方が優れている??
いえいえ、そんな事もないんです!
製品にした時に大きな違いがでます。
ポリエステルはナイロンよりも張りや腰を感じられます。
因みに
ポリエステルはカチオン加工で改質することにより、鮮やかな色に染まるようにすることもできます。
しかし、ハリと腰が若干失われてしまいます。。
まさに天は二物を与えずですね!!
素材の長所短所をよく理解して選んでいきたいですね。
いかがでしたか?簡単にですが、ナイロンと比較しながらポリエステルの特徴についてお話してきました。
ポリエステルは一番多く生産されている化学繊維で、その為に研究が進められており、機能性などが飛躍的に上がっています。
ではでは、この辺で。
今回もありがとうございました!!
記事の内容やニットに関することは、お気軽にお問い合わせください
記事を書いた人
素材部の沓澤(クツザワ)です。出身は山形です。前職ではメンズセレクトショップで働いていました。皆さんと一緒にかっこいいニットをつくっていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。