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皆さんこんにちは!

気温もどんどん上がり本格的な夏になりましたね。

夏の過ごしやすい素材といえば綿や麻がイメージしやすいです。

肌触りや吸水などのメリットも気になりますが、洗うと縮んだり・・・その理由っていったい何なのだろうと疑問に思ったことはありませんか?

そこで今回は綿について改めてフィーチャーしていこうと思います。

綿の歴史

 

 

綿を栽培した最古の記録は、8000年ほど前のメキシコといわれていて、8000年前の種も見つかっています。メキシコは木綿の種類が多いことも有名で、今でも綿生産が栄えている国です。他にも、綿の歴史はバングラデシュやインドで7000年も前からあり、綿は古くから利用されていることが分かります。

また、綿の産地としてアフリカやオーストラリアも有名で、基本的には暖かい地域での栽培が向いている植物です。そのためヨーロッパなどではなかなか育たず、日本には8世紀末頃伝来したといわれていますが、日本でも上手く栽培することができませんでした。

 

綿の種類

 

 

・エジプト綿

繊維が長くて細く、安定した強さを持っており、

絹のような美しい光沢があります。

長繊維綿と超長繊維綿のみを栽培し、

高級綿の代名詞になっています。

 

・中国綿

世界最大の綿産国です。

土地が広いので品質のばらつきが大きいです。

 

・米綿

生産地区が広く生産量が多く、

地域によって短綿・長綿・超長綿があります。

サンホーキン(優れた繊維強力)・スピーマ(超長繊維綿)・テキサス・アリゾナ

などがあります。

 

・インド綿

短繊維の生産が多いですが、10%程度は超長繊維綿を生産しています。

 

・ペルー綿

アスペロ種・タンギス種・ピマ種・デルセロ種などがあります。

アスペロ・タンギスは世界中の綿花の中で繊度が最も太く、

バルキー性に富んでいます。

タンギスには繊維長の長いものもあり、

太番手のウールライク素材といえます。

 

・海島綿

シーアイランドコットンともいい超長繊維綿の中でも

トップレベルです。

生産量はきわめて少なく、高価です。

 

・パキスタン綿

比較的繊維が短く太く、強いです。

アメリカのテキサス綿と並ぶ太番手綿糸短繊維綿の

供給源となっています。

 

繊維長の分類

・短繊維

繊維の長さが10~20mm程度のものを短繊維と分類し、これらは紡績には向かないので糸にされることないく、繊維が丈夫という特徴からクッションや布団の詰め物に使用されます。インド産の「デシ綿」などが短繊維にあたり、木綿と呼ばれるのはこの品種のものです。

・中繊維

繊維の長さが22~28mm程度のものは中繊維に分類され、これが綿の平均の長さです。世界の綿の3/4以上を占めるといわれる「アップランド綿」が有名で、綿で作られる衣類のほとんどはこのアップランド綿から作られています。原産地はメキシコですが、中国、インド、アメリカ、オーストラリアなどでも生産されています。

・長繊維

繊維の長さが29~38mm程度のものは長繊維に分類されます。繊維が長いのはもちろん、細く非常に繊細です。長繊維は綿の中で1番高級品とされていて、まるでシルクのような肌触りとなっています。種類は「スーピマ綿」や「エジプト綿」などがあり、綿の中でもかなり希少で、生産量は8%ほどしかありません。

 

綿の特徴(メリット)

・吸水性・通気性に優れている
綿の大きな特徴として吸水性は欠かす事ができません。リネンのように、天然繊維の中には綿よりも優れた吸水性を持つ素材もありますが、化学繊維と比べるとはるかに優れた吸水性を持っています。また吸収した水分は外に発散されるので、通気性が良く、特に衣料品においてはシーズンを通して快適に使うことができます。

・柔らかな肌触り
綿はもともと種子を守るための繊維なので、ザラザラ・チクチクといった肌触りはほとんどありません。また綿繊維は天然撚りと呼ばれる「よじれ」を最初から持っているため非常につむぎやすく、柔らかくしたり硬くしたりと用途に合わせて最適な風合いを作ることができます。

・染色しやすい
綿は染色性に優れているため、様々な染め方ができる素材です。染料の種類はもちろん、繊維・糸の状態で染める先染め、布の状態で染める後染め、化学繊維では難しい製品化してから染める製品染めも綿なら可能です。また発色性にも優れているので、思い通りの色を乗せることができるのも大きな魅力です。

・耐熱性に優れている
綿はミトン、布巾にも使われるほど耐熱性に優れた素材です。単に丈夫ということではなく、熱に当てても溶けたり軟らかくなったりしにくいのが特徴です。普段の生活において耐熱性に優れていることのメリットとしては、アイロンがしやすい点があげられます。

 

綿の特徴(デメリット)

・シワになりやすい

自然素材な綿は、長時間一定の圧力が掛かったり、水分を多く含むとシワになりやすくなっています。そのため長期の保管をする際は注意が必要です。

・黄変する
紫外線に弱く、長時間日光にあてると黄変します。綿100%の衣類などは陰干しをすることをオススメします。

・合成繊維に比べて乾きにくい

繊維内に多くの隙間をもつ綿は、多量の水分を含みますので乾きが遅くなっています。

綿はなぜ縮むのか

 

 

綿の原料である繊維自身は水に濡れても縮むことはありませんが、綿糸にすることで引っ張られた状態になってしまい、この状態で洗濯をするので、綿糸が水を含み膨れて太くなります。この時に綿の一本一本の繊維は内側方向へ力が働くので縮むことになります。さらに綿糸には空気層がたくさんあるので、洗濯でもまれるとその空気層を押し詰めていきますので、ここでも縮む方向へ力が働きます。繊維はそれぞれ素の状態になることが自然体なので、戻ろうとします。これを何度か繰り返していると綿糸は素の状態にもどります。ここまでくれば製品は縮まなくなります。
一般的に販売されている製品は収縮率も計算して縫製していますが、イレギュラーな収縮トラブルもありますので、綿製品が縮むという問題はこれからも続いていくと思います。

 

まとめ

今回は、普段から馴染みの深い綿についてまとめてみました。

繊維長の違いや用途など、同じ綿でもそれぞれの特性に合わせた需要が面白いところです。綿と合成繊維の混紡など、よりそれぞれの特徴を活かした糸も登場しています。シーンによってうまく使い分けていきたいですね。

それでは。

記事を書いた人

沓澤 龍昇
沓澤 龍昇

素材部の沓澤(クツザワ)です。出身は山形です。前職ではメンズセレクトショップで働いていました。皆さんと一緒にかっこいいニットをつくっていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。

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