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皆さん!こんにちは素材部の沓澤です。今回は色、染料について触れていきます。

合成染料の種類について

天然染料による染色は、安定的に原料が入手しにくく、また手間もかかることから、使用されることが少なくなっています。現在は、比較的大量に生産できる合成染料が使われるケースがほとんどです。合成染料の種類は次のとおり。

直接染料

染料をお湯、または水に溶かすだけで素材を染めることができるのが「直接染料」

染料の中でも比較的手軽に染めることができるのが特徴です。家庭での染色も可能。

簡易さに秀でた染料ですが、一般的に汗や洗濯、日光などには弱いと言われています。水に良く溶け、アセテートや合繊を除く繊維の染色に適しています。


反応染料

直接染料よりも濃く鮮やかな染色が行え、発色や再現性が特徴の「反応染料」

工業製品等の染色作業を行う、染色工場で最も使用される染料のひとつです。

特に綿やレーヨンを染めるのに多く使用されており、鮮やかな色からくすんだ色まで様々な色を出すことができます。洗濯堅牢度が良い。色相が鮮明。
綿、麻、レーヨン、ポリノジック、キュプラ等、親水性のある植物、再生繊維に使用。

■酸性染料
染色時に染液に「酸」を加えて染めることから「酸性染料」と呼ばれています。

水に良く溶け、羊毛、絹、ナイロンに堅牢な染色ができます。

染色法が簡単で色相が美しい。堅牢度が良い(汗に若干弱い)のが特徴です。

■バット染料 (下記↓染料の総称)

アルカリ浴で強い還元剤を使用して酸化発色させる染料をバット染料と呼びます。

ブルージーンズに使用されるインディゴ染料や、作業用ユニフォームなどの厳しい場所で使用されるものが多いスレン染料などもこのバット染料と呼ばれる染料に分類されます。

中でもスレン染料は、すべての染料中でもっとも色落ちしにくい染料として有名です。

インディゴ染料:摩擦堅牢度が良くない。
スレン染料:綿の染料として使用。堅牢である。

分散染料

「分散染料」は水に溶けない染料ですが、「分散剤」を使用することで水に溶かして素材を染めることができます。

高温高圧下でむりやり押し込むようにして染めるため、家庭では染めることのできない染料です。アセテート、ポリエステルなどの疎水性の繊維に使用。ドライクリーニングの溶剤による色の染み出しや昇華の問題があります。

画像はコチラからお借りしました。

カチオン染料
アクリル繊維に使用されます。アクリルに関しては堅牢度がきわめて良い染料です。

分かりやすい一覧があったので載せておきます!

まとめ

今回は、染色と染料の関係をまとめてみました。原料の種類によって、一度で染まるものから、分けて染めないといけないものまで特徴を捉えてもらいやすくなれば嬉しいです。場合によっては片方だけ染めて色の表現に活かすのもいいですよね。

それでは。

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沓澤 龍昇

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記事を書いた人

素材部の沓澤(クツザワ)です。出身は山形です。前職ではメンズセレクトショップで働いていました。皆さんと一緒にかっこいいニットをつくっていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。

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