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おはようございます、佐野です。

ようやくセーターを着れる季節になってきましたね。

今日は起毛のニットのご紹介です。

ここ数年起毛加工を施したニットアイテムを多く見かけるようになり、丸安毛糸でも起毛ニットの生産の問い合わせは多数頂いております。

起毛加工は編立後にブラッシングすることで糸の生産工程や編立時のループに隠れている繊維をかき出し、毛羽立った製品にする加工です。

起毛と相性の良い原料としてはモヘアやアルパカが代表的なもので、次いでアクリルかなと印象を持っております。

それぞれ起毛の出方が異なり、はたまたどのような編地にするかによってもボリュームや最終的な印象が異なってきますのでなんとも奥が深い加工技術です。

今回はちょっと想像つきにくそうな原料を使用した起毛のご紹介です。

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英国羊毛を使用した起毛加工

早速ですが、今回使用した糸はシープレーヤーン2/9.3

英国の老舗紡績工場による英国羊毛100%を使用した梳毛糸です。

糸の詳細は丸安毛糸ウェブサイトよりご覧ください。

https://www.maruyasu-fil.co.jp/departments/monteluce/yarn-collection/642

この糸に起毛加工をすると、、、ちょっと驚きかと思いますがこんな感じに仕上がりました。

天竺

片畦

いかがでしょうか。

個人的には今まで作ってきた編地の中でもトップクラスのヴィンテージ感を表現することができたように思います。

しかも思ったよりちくちくしません!

※思ったより、です。多少ちくちくします。

英国羊毛はかゆい、かたい、ちくちくするというイメージがある方も多くいらっしゃることと思います。

確かに繊維は太く弾力に優れているためセーターにした時も繊維の毛先がダイレクトに肌にあたるようなイメージなので、これがかゆさの原因の一つと私は捉えております。

起毛した時に面白いのは、なんといいますか毛羽が丸く立ち上がってくるような印象なので、繊維の毛先よりも繊維の側面が肌にあたってくれるので、ちくちく感は多少軽減されたのではと考察しました。

更にこの編地は起毛にもうひと手間加えて毛羽のまとまり感を強く出しています。

このあたりもヴィンテージ感につながっていて良い感じでした。

元々の糸が太いので、ある程度厚みのある編地となりますが、がっしりとした迫力あるセーターになるだろうなと想像しております。

まとめ

以上、英国羊毛×起毛+αの編地のご紹介でした。

起毛の可能性もまだまだありますね。

色によっても印象がことなりますので次回以降でまたご紹介させて頂きます。

それでは!

記事の内容やニットに関することは、お気軽にお問い合わせください

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佐野 貢士

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記事を書いた人

ミリタリーをはじめ、ヴィンテージのセーターとロックンロールが大好きです。
ギター歴15年、編み物歴は10年になります。
このブログでもニットとロックを絡めた内容で書いていきたいと思っています。
宜しくお願いします!

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