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皆さん、こんにちは。井野です。

最近では、SDGsやサスティナビリティ、エシカルなど、様々な言葉が飛び交い、産業や消費者の行動がどんどん見直されてきています。中でも、何がどこでどの様に作られているかを追跡出来るように透明化していく、トレーサビリティの考え方は、獣毛を扱う際に我々に大きく関わってきます。

そこで、今回はTextile Exchangeが毎年発表しているレポートから、トレーサビリティに対しての世の中の動向を見ていこうと思います。

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Textile Exchangeとは?

そもそも、Textile Exchangeとは、アメリカを拠点に、サスティナブルな繊維や素材の普及を促進するNGO団体です。素材認証制度の制定・運営も行っており、最近増えてきているRWS(ウールの動物福祉、土地管理の要件を検証し、その供給源から最終製品までを追跡したウールの認証)も行っています。

2023年に分析された、2022年のレポート結果は?

年間レポートでは、獣毛に限らず、合成繊維やレザーなど、繊維や素材に関わる全てのサスティナブルに対する動向のデータがまとめてありました。

興味深いポイントは

・全体のウール消費量は減っているが、認識ウールの使用は増加

・2020年に制定されたモヘア向け認証のRMSは、2022年には既に全体の41%を占めた

・2022年には、アルパカ向け認証のRASが制定

このデータからでも、動物の飼育環境が健全に保証されているか?透過性があるか?などの需要が上がり続けている様子が伺えます。

まとめ

一昔前では、環境配慮や労働環境や動物飼育環境の透明性などは、少し二の次でトレンドを行くファッションでは軽視されてきた話題かと思います。ただ、今の時代では、それが当たり前になり、そういったことに配慮されていない商品はそもそも受け付けられないようになっていくのかもしれませんね。それでは、また。

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井野芙月

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記事を書いた人

アメリカの大学でファッションデザインを学んだ後にニューヨークで働いていました。皆さんとはまた違った、私自身の目線で情報を発信していけたら嬉しいです。

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