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こんにちは私が14人目ということで 私を最後に一巡するようです

 

はじめまして。松井と申します

私の仕事は新しいコレクションの糸をデザインすることと

営業を普段行っています。

 

これから少しづつ肩の力を抜いてお届けしていこうと思います。

 

さて今回

早速何を書こうかな~と悩んでしまったので、先日糸を作りに一宮へ行った際に

していた会話の内容から一部お話しします。

 

「モヘアの毛を縮絨で良く出すには冬が一番いいんだよ」

糸作りの相談をしている最中 こんなことを言われました

 

「なぜ冬なんですか?」

私がこう尋ねると

 

「冬は水が冷たいからね」

 

 

通常縮絨というと ウールや獣毛も36℃~40℃程度の

ぬるま湯を用いることがスタンダードだと昔に教えて頂いて以来

それをなぜか当たり前のように認識していた為

それ以外の方法を用いることをあまり意識したこともありませんでした。

 

そもそも縮絨はなぜするのか

繊維は”水分” ”熱” この2つの要素が揃った時に”力” ここでいうところの”摩擦”

が加わることで繊維どうしが絡み

編み上げた編地が嵩高になり風合い豊かに感じるようになります。

この程度が強いと”強縮”となりフェルト化します。

 

 

話を戻しますが

水が冷たいということはここで指す

縮絨の3つの要素の内”熱”という要素が無くなります。

 

ということは縮絨しにくいということ

 

縮絨が起こると繊維が絡み編み目が密になります。

しかし、モヘアを用いて縮絨をする際の目的は

”毛を出したい”

 

__

 

編み目が密になって繊維が絡めば当然毛は

編み目に入ってしまい毛吹きが悪くなります

だから冷たい水を用いることで

あまり目を密にさせず毛をフリーにして仕上げる

 

同じ方法を用いても目的が異なればその手段 方法を

アレンジすることは良く考えてみると当然のことのようですが

意外とそこに気づかないというケースに陥りやすいようです

 

多分、同じようなケースは他に色々あるような気がします

目的に合わせた手段を最適に選ぶことで

より良い製品が作れたらいいですね。

記事を書いた人

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松井 裕作

1児の父です。
最近はもっぱら体を鍛えることにはまっており

最近は娘が私の飲んでいるプロテインの作り方を覚えたようで
私が飲む時は”私に任せて”と言ってシェイクしてくれます

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