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おはようございます! 福田です。

立春を迎えたと言え、まだまだ寒~い湘南海岸!身も凍りそうな寒空ですが、どんなに寒くても海遊びは楽し~い。                            海岸線の先にある江ノ島を眺めていると、春がもぅ~そこまでやって来ているような~ そんな気持ちにさせられます。

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さて、今回のお話は、水溶性ビニロンとウールのお話しです!水溶性ビニロンの用途は広く代表的な例は、ケミカルレースを作る際に用いられている。                水溶性ビニロンで織られた薄い平織りの基布にレース刺繍を施し、水洗いして基布を溶かし基布がなくなるとレースだけが残り手編みのレースのようになる。                                                             この水に溶けてなくなる特性を利用したニットならでは使い方を説明します。

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目次

・水溶性ビニロンをウールにブレンドする

・水溶性ビニロンの使い方いろいろ

・まとめ

 水溶性ビニロンをウールにブレンドする

水溶性ビニロンを芯にして、糸を撚糸する方法もありますが、この場合染色段階で水溶性ビニロンが溶け出し空洞になりふっくらするのですが、コーンUPされると糸にテンションがかかり、せっかくの空洞が潰れてしまいます。                                                                     そこで今回は先染めされたウール綿(わた)の状態で水溶性ビニロンをブレンドし紡績しているので、コーンUPでテンションがかかっても、編み上がったあとに風合い出しの加工を施すので、紡績段階でブレンドする方がより効果的です。

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そして、その糸を使って編み上がった編地は、、、かなりごわごわして、                                             白っぽくメランジ調に水溶性ビニロンが混ざりあっているのがわかりますね。                                           (最終的にビニロンが溶け出しなくなるので、少ししっかり目に度目を詰めて編むことがポイントです!)

最終製品になってから(縮絨加工)を施し、ビニロンが水に溶解され溶け出しウールだけになった製品がこちら!                                    ストレスフリーになったウールが編み目の中で、のびのび、ゆったり空間いっぱいに膨らむので、軽くて、とても良い風合いになります。

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ウールに水溶性ビニロンを30%ブレンドした場合 紡績上がりの糸番手が1/24番だと、ビニロンが溶け出しウールだけになると約1/31番手の糸になります。

 

 

水溶性ビニロンの使い方いろいろ

ビニロンの特性は、摩擦抵抗力が綿やウールより3倍も強度があるので、複雑な編み柄や、繊細な素材を編む際にビニロンを引き揃え補強として使う場合があります。                また女性用肌着とか、繊維同士をビニロンでつないで、60度以上のお湯をかけるとバラバラになってしまうものがあり廃棄しやすいよう工夫されている用品もあるようです。

で、こんな使い方を考えてみましたウールとビニロンを交編しストライプに編み上げたテキスタイル!

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例えば、この状態で製品にしストライプが飽きたら、60度以上のお湯に漬け込むと、ビニロンが溶けて流れ出し・・・・・

はい。無地のセーターに早変わり・・・(笑)

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こんな、科学の実験みたいな、遊びごごろいっぱいのアイテムができると、モノ作りや、店頭がもっと楽しくなりますね(笑)

まとめ

水溶性ビニロンは脇役的な存在ですが、その存在があればこそ、色んな創意工夫がなされ、新たな価値に生まれ変われるのだと思います。                           魔法のように消えてなくなる繊維ってほんとスゴイ!! 是非、試してみて下さね。

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