冬に気になるニット素材の“静電気”についてのお話です
- ニット製品の取り扱い方法
- 投稿日:
- 2023/10/10
- (更新日:2023/10/19)
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こんにちは、佐野です!
私もいよいよニットを着始めました!この冬もニットを着て楽しく過ごしたいですね!
ですが、、、冬だからこそあいつがやってきます、、、
そう、静電気。
ドアノブでバチっときたりとかもしますが、ニット帽やマフラーなど、髪の毛とニットアイテムが引っ付いてボサボサになってしまった、なんてことも起こってしまう季節ですよね。
今日はその髪の毛と静電気について、書いてみたいと思います。
目次
・静電気の発生条件
・髪の毛に対して静電気の発生しやすい素材について
・静電気の対策方法
・まとめ
静電気の発生条件
あらゆる物質同士が摩擦しあう事により発生するのが静電気です。
人と衣類、人と空気、衣類同士、又は雷なんかも静電気の一種ではるか上空で氷の粒同士がぶつかり合い地上に放たれます。
静電気の元になるのは、物体を構成している原子の中にある電荷です。原子は、原子核と電子からできていますが、原子核はプラスの電荷を持ち、電子はマイナスの電荷を持っています。摩擦によってこすれあっている2つの物体の一方からもう一方に電子が移動することで、電気的な性質が偏ります。この状態を帯電といいます。
髪の毛に対して静電気の発生しやすい素材について
プラスが強い素材は、ウール・ナイロン・レーヨン・シルクなど。
マイナスが強い素材は、ポリウレタン・アクリル・ポリエステルなど。
綿や麻はどちらかというとプラス寄りですが、中間に位置するそうです。
そして、人の髪の毛はこの中で一番プラスの要素もっているそうで、
このことから考えると髪の毛に対して静電気が起こりやすい順に素材を並べると、このようになります。
①ポリウレタン
②アクリル
③ポリエステル
④麻
⑤綿
⑥シルク
⑦レーヨン
⑧ナイロン
⑨ウール
こんな感じです。
私もなるほど、という印象でした。
一つの素材100%の製品ばかりではないので、一概には言えませんが、
ニット帽やマフラーなど選ぶ際、静電気が苦手、、、という方は是非商品の品質表示を見てみてください!
きっと参考になることと思います。
静電気の対策方法
水蒸気は電気を逃がす性質があるので、適度な湿度があれば静電気は発生しにくくなります。乾燥しがちな冬は静電気が発生しやすく、逆に比較的湿度が高い夏は発生しにくいのは、そのためです。
静電気は、気温25度以下・湿度20%以下の環境で発生しやすくなります。つまり、冬の室内環境は、静電気がとても発生しやすい環境なのです。加湿器などを使用し、適度な湿度の維持に心がけましょう。
合わせてご紹介したい内容で、皆様公定水分率という用語はご存知でしょうか?
公定水分率とは、温度20℃湿度65%の環境における繊維内の水分率の事です。
糸や繊維を取引する際には重さが基準となりますが、水分を含んだ糸はその分だけ重くなるため不正な重量で取引されかねない為、それを避けるために繊維ごとの公定水分率を定め、正量取引を可能にしているというものです。
重要なポイントは先には湿度が高いと静電気が起きにくいとお伝えしましたが、水分率も同様に高いほど静電気が発生しづらいという特徴を持っています。
まとめ
以上、いかがでしたでしょうか?
正直私も知らない事だらけでしたので、勉強になりました。
ちなみにウールであっても静電気が全く起こらないわけではないのでご注意を!
それと、着用前にアイロンのスチームをあてて水分を含ませたりすることも、静電気を和らげる作用があるそうです!
この冬是非お試しください。
それではまた次回^^