ニット製品の今年の秋冬用注目素材、ウールに付いて
- 繊維と糸
- 投稿日:
- 2018/3/28
- (更新日:2020/6/27)
少しずつ春の気候が安定をして来ていますが、急に寒くなったりと本格的な春はもう少し先になりそうです。
ただ、桜の開花宣言は各地から届いていますので、寒さももう少しの我慢ですね。
最近知ったことですが、桜は冬が寒い方が開花が早い傾向にあるそうです。
寒い冬を我慢して力を蓄え、暖かくなるのを待って花を咲かせる、すごくないですか。
こんにちは丸安毛糸の田崎です。
今回は、今年のニット製品に多く使われる、ウール原料に付いて書いて行きますので、最後までお付き合いをお願いいたします。
目次
- 目次1 ウール原料の太さ(マイクロン)
- 目次2 人気のウール原料
- まとめ
ウール原料の太さ(マイクロン)
ウール原料は太さによって、品質をランク付けされていますので、良い物から順番にご紹介いたします。
スーパーエクストラファインウール 16.5~17.5マイクロン
エクストラファインウール 18.5~19.5マイクロン
ファインウール 20~21マイクロン
ミドルウール 20~22マイクロン
ストロングウール 23~25マイクロン
1マイクロンの長さは0.001mmです。
細い原料ほどイメージが良く、長い名前になっています。
(16.5マイクロンのウール原料を使用)
人気のウール原料
最近は膨らみのあるウール素材に人気があり、より細くやわらかで風合いの良い物が好まれています。
少し前までは、家庭でも洗濯ができ、毛玉になりにくい防縮ウールの方が、好まれ使用をされていましたが、用途やデザインによっては、加工を加えていない原料を使うことが増えてきています。
まとめ
秋冬の素材で一番多く使用されるのがウール原料になり、身近な素材です。
ウール原料の良い所は、保温性に優れ、吸湿、発散性が良く、軽く、収縮性があり、静電気を通しません。
欠点としては、通常(未防縮)の物は縮みやすく、アルカリ、直射日光、虫食、カビに弱く、毛玉が出来やすい点などがあります。
注意 原毛の細くて良い物は、3年くらい前から値段が上がって来ていますが、今回は世界中で人気素材のため、高騰幅が大きくなっています。
ウール本来の、柔らかで暖かく膨らみがある物に人気が移ってきているようです。
また、加工を加えないエコ素材な所も人気の一つになっています。
今回はウールに付いて書きましたが、種類によって風合いや強度も違いますので、ご理解を頂き使い分けて頂ければ幸いです。
今回も最後までお付き合いを頂きありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします。