スポンサードリンク

こんにちは!素材部の沓澤です。

原料の製造工程ってなかなか目で見る機会も少なくて想像しにくいですよね・・・

そこで前回の「結局、ポリエステルって何なの?にお答えします」に引き続き、覚えているようでいざ説明しようすると難しいアセテートについて書いていこうと思います!

スポンサードリンク



アセテートとは

アセテート繊維は、木材パルプ(セルロース)を原料に、酢酸を反応させたアセチルセルロースより作られる繊維質です。2つ付いたものをジアセテート、3つが付いたものはトリアセテートと付加するアセチル基の数で呼び名が異なります。

セルロース=木材が原料

アセチル基=石油が原料

天然のセルロースの一部を化学反応させてしまい、繊維状に加工したものを「※半合成繊維」・・・

元は天然のセルロースだけど、ちょっとだけ人工的に操作しているから、「半分合成した繊維」ということで半合成繊維と呼ぶイメージです。

※半合成繊維・・・セルロース等の天然のタンパク質成分を主成分とし、それを化学的に処理して繊維にしたものです。天然物質と化学物質を合わせて繊維にすることから、半合成繊維と呼ばれます。
半合成繊維には他に、プロミックスがありますが、アセテート、トリアセテートも含めどれも軽くてサラッとした心地よい風合いがあります。光沢があって発色もいいです。

アセテートの特徴と用途

メリット

・絹のような美しく上品な光沢感がある。
・毛と同じようなふっくらとした風合いと豊かな感触が魅力。
・適度な吸湿性、保温性、弾力性がある。
・美しいドレープとシルエットが表現できる。
・熱可塑性が高く、プリーツセットができる。

デメリット

・マニュキュアや除光液がつくと溶ける。
・色物では排気ガスなどによる変色がある。
・アルカリ洗剤を使うと化学反応によって光沢が消失する。
・強度が低い。

アセテート繊維は寄り合わせて糸にする事で、適度な吸湿性を持ち、美しい光沢があるなど絹に似た風合いを出す事ができます。やわらかい素材感が得られる事から、衣服の素材としても利用されているが、伸張や摩擦に対する耐久性がそれほど高くなく、高級ファッションの一部に利用されています。

たばこのフィルターとしては、同繊維の生産が容易な性質に関係するようですが、特に熱を加えても嫌な臭いを出さないという性質もあって、今日でもたばこの味を変えない素材として利用されています。原料であるアセチルセルロースが難燃性を持つことから、他の素材と組み合わせて防火カーテンなどにも利用されています。

また、透明度が非常に高いので、綺麗に色をつけることができます。 他の石油系の樹脂、ナイロンやポリエステル、ペットボトルの素材などは濁りがあり綺麗な色が出にくいのですが、それら石油系の樹脂に比べると非常に透明度が高いため、鮮やかな色を表現することができます。

また石油系のプラスチックに比べ、透明度があり表面が研磨しやすいため、
濡れたような独特なツヤもこの材料の特徴です。そのため、メガネのフレームにも使われている素材で、自然由来の素材なので熱に弱く、自然変形もしてしまいますが、そのデメリットを活かし、フレーム以外にも靴べらのカーブなどに利用されています。60°の熱で変形をし始めるので、曲げたりねじったりも比較的簡単にできます。

以上の点も踏まえてアセテートのプリーツ加工について改めて触れたいと思います。

ご存じの方もいると思いますが、安価で生産性が高く、プリーツ加工ができるポリエステルは様々な素材に置き換わっていきました。アセテートもそのなかの一つです。

ところが同じ加工をしてもポリエステルとアセテートでは表情が違います。

ドレープ性や光沢感はアセテートの方が強く表現できるので、エレガントなスタイルにはとても相性がいいです。また実際にポリエステルのカジュアルな雰囲気に若干飽きてきたという声もここ最近増えているようです。

こちら↓で紹介している中でもアセテートのクリスタルプリーツは美しいのでぜひご注目ください。

プリーツ加工の進化「プッシュプリーツ加工」

アセテート繊維のつくり方

アセテート繊維は、純度の高い木材パルプを硫酸触媒で無水酢酸と化学反応させてアセテートフレークを作ります。

原料フレークから不溶固形物や難溶性ゲルを取り除くために各種溶剤に溶解、ろ過して紡糸原液を調整します。

紡糸直前に加熱された紡糸原液を30~50㎛と非常に小孔径に制御されたノズルから紡糸筒内の加熱空気中に吐出させ、溶剤を蒸発させながら糸を形成し製造されます。これを乾式紡糸法と呼びます。

マイクロンの話に戻りますが、羊の毛の太さはだいたい↓くらいになります。

ストロングウール          23~25マイクロン
ミドルウール            20~22マイクロン
ファインウール           20~21マイクロン
エクストラファインウール      18.5~19.5マイクロン
スーパーエクストラファインウール  17.5~16.5マイクロン

(マイクロンが大きいほど毛の太さは太くなります)

繊維断面はクローバーの葉のような形状をしています。繊維方向には数本の線条が走っており、この辺りはレーヨンにも似ています。

比重は1.32と毛とほぼ同じです。

まとめ

今回はアセテートについてなるべくわかりやすく、書いたつもりですがやっぱり化学的な部分が入ってくると伝えにくさは出てきてしまうのかなと改めて感じています。

とはいえ!特徴にもあるように柔らかさや綺麗な光沢はモードなアイテムから、カジュアルなものまで上品な雰囲気を演出してくれる素材です。

ぜひ活用してください。

それでは!

画像はこちらお借りしています↓

http://www.k-chip.net/sub8.html

https://sustainablejapan.jp/2016/01/28/oil-production/20901

https://www.jstage.jst.go.jp/article/fiber/66/3/66_3_P_98/_pdf

記事を書いた人

沓澤 龍昇
沓澤 龍昇

素材部の沓澤(クツザワ)です。出身は山形です。前職ではメンズセレクトショップで働いていました。皆さんと一緒にかっこいいニットをつくっていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。

スポンサードリンク

BLOG TOP