21SSニットトレンド|シャリ感のある素材(ギマ加工)がおすすめ!|PITTI FILATI86

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こんにちは、片野です。

今回も2021年春夏ニット企画を始める前に知っておきたいトレンド情報と丸安毛糸おすすめ素材をご紹介します!

PITTI FILATI86 トレンドはシャリ感

今年の1月にイタリアで開催されたニット糸の総合展『PITTI FILATIピッティ フィラティ』からのトレンドの紹介です。会場で素材を触っていると、シャリ感のある素材・ハリのある素材がとても多い印象がありました!

実際にリネン混やヘンプ混、強撚糸など各社さらったとしたドライタッチの素材を多く出しています。

欧州では、夏も湿気が少なく快適に過ごせるので、ウールや獣毛混など暖かく、柔らかい素材も多く提案される傾向が今ままではありましたが、近年はシャリ感のある素材が目立っています。

世界中でシャリ感のある素材が注目される理由は・・

皆さまも感じられていると思いますが、その理由のひとつは、夏の気温上昇が挙げられます。

特に昨年の夏は世界中が記録的な猛暑に見舞われました。6月と7月、9月の3カ月で、それぞれ観測史上最高または最高と並ぶ暑さを観測した地域が多ったというデータが公開されています。

それ以外の月もすべて、1880年に統計を取り始めて以来、上位5位以内に入る暑さだったそうです!温暖化の影響がトレンド傾向にも現れているようです。

私も昨年の6月末にイタリア出張に行きましたが、連日40度を超える猛暑で、風が熱風のように暑かったことを思い出しました・・これから夏がさらに暑くなると思うと肌離れの良いシャリ感のある素材がより求められると思います!

シャリ感のある素材の代表として『ギマ加工』があります。綿糸などに樹脂をコーティングする加工をして麻のようなシャリ感を持たせる加工です。ギマを漢字で『擬麻』と書きます!”麻に似せた”という意味で覚えやすいですね。

 

丸安毛糸おすすめギマ素材はこちら

1/17 SKY G スカイジー

1/17 SKY G スカイジー(綿100%)適正ゲージ:12G–1P

綿のコード糸にギマ加工を施しした素材です。他のギマ糸とは違い30/1の綿を3本撚りにすることで、糸に丸みがあり使いやすいのが特徴です。

綿本来では表現できないシャリっとしたタッチと固さを演出し、その固さを活かし独特のテキスタイルやしっかりしたシルエットも作ることができます!

 

1/6.3 QUINTE T クインテット

1/6.3 QUINTET クインテット(綿100%)適正ゲージ:7G-1P 5G-2P 3G-3P

細番手の綿糸をテープ状にのり付した素材でとても軽く、テープ形状により編地の表現性に優れています。手洗いの可能な素材でとても使いやすいです。通常丸みのある糸形状とは違い、扁平になっているので、ねじれながら編み目が編成されるので凹凸ができ肌当たり接触冷感の効果もあるのがポイントです!

 

1/16 PISA ピサ

1/16 PISA ピサ(綿100%)適性ゲージ:10G–1P

こちらの素材は、コンニャク加工と呼ばれる加工を綿スラブに施した素材です。通常のギマ加工はセルロース系樹脂でですが、食用のコンニャク樹脂をコーティングする技術です。

コンニャク加工の特徴

1.食用のコンニャクを使用してるので、肌にも良く、環境に優しい

2.粉落ちが少ない

ピサのもう一つの特徴は、S撚り ・Z撚りそれぞれのストックがあるので、S・Zを活かしたやじり柄を作ることができます。コンニャク加工のシャリ感とスラブの表情が面白い素材です!

最後に

ギマ加工とコンニャク加工は古くから世界中である加工方法ですが、日本の技術が優れていると言われています。樹脂のコーティング技術や安定性は日本がダントツです。さらにコンニャク加工は日本ならではのすごい加工なのです!

ぜひ2021春夏はギマ加工素材に注目してみてください。

 

引き続き、コロナウィルスの影響で在宅されている方もいらっしゃるかと思いますが、

丸安毛糸のHPにはストック素材のBOOK画像が見れる便利な機能があります!

丸安毛糸HP

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資料探しの際にぜひ活用してくださいね。

それではまた。