知っているようで知らない糸のお話(染め方)①

  • 繊維と糸

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こんにちは。営業事務の小柳です。

先日田舎で親戚の集まりがあり、その後皆で新潟県の月岡温泉に行ってきました。

肌寒い中での足湯で体はポカポカ。

美味しいものを食べ、温泉に入ったりとゆっくりした時間を過ごせて良かったです。

私が行った時の山の紅葉は6~7割程度の色づきできたが美しかったですよ!

糸の染め方

糸の染付方法に、先染め後染めがあるのはご存じでしたか?

先染め・・・原毛を洗いあげただけのスカードや束状にしたトップの状態で染めること。

      スカード:羊毛を軽く洗ったもので、羊の毛そのもののカールが残っている

      トップ:糸にする前の原料

後染め・・・糸にしてから染めること。

先染め紡績

先染めが終わって紡績が始まる様子

もっと詳しく↓

カシミヤなど紡毛糸の場合はだいたい原毛の状態で先染めします。

色も合わせやすいし染色にかかる糸の負担もすくないからです。

また、梳毛糸の場合は双糸に撚り合わせてからの糸の状態で後染めをすることが多いです。

でも霜降り調に色を出したい時は、トップの糸の状態で先染めし何色かミックスしたりするんです。

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    紡毛糸:表面がフワフワした毛羽が多く空気をたっぷり含んだ糸↑

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    梳毛糸:ウール(毛)で細くて毛羽の少ない糸↑

そうだったんだ。ビーカー出しの名前の由来。

染色をする前にはビーカー(試験染め)出しをしています。

最近ではコンピューターで見本の色を読み取り自動的に染料の配合や染め方を機械がはじきだしているそうです。

でも、コンピューターが普及するまではそれぞれの職人さんの経験と勘だけで、ビーカーに染料を配合し試験染めをしていたので、今でも試験染めのことを「ビーカー出し」と言っているんですって。

 

素材により染付方がそれぞれ違ったりと糸って奥深いですね!

次回は糸染めについてお話しますね。