「ベンベルグ」ってコットン生まれって知ってましたか?
- 繊維と糸
- 投稿日:
- 2014/11/21
- (更新日:2020/6/27)
こんにちは~。織田です。 最近は朝晩が10℃を切ってかなり寒くなりましたね。朝起きるのにガッツが必要となってきました。厳しい~(-“-)
テニスプレーヤーの錦織さんやゴルフプレヤーのアダムスコットさんで有名なユニクロのヒートテックなど機能素材がテレビや雑誌で多く取り上げられていますが、皆さんは機能素材に興味はありますか?? 今回は何と天然繊維でありながら機能を持った素材を紹介したいと思います。
目次
①『ベンベルグ』って何!
②『ベンベルグ』の機能其の一~三!
③『ベンベルグ』についてのまとめ!
①コットンから生まれたコットン以上に機能を持った素材、『ベンベルグ』
皆さんは『ベンベルグ』ってご存知ですか?(AsahiKASEIのCupro fiber)シルクやレーヨンに似た光沢のあるセルロース繊維です。 そう、スーツやジャケット、コートなどの裏地として「キュプラ」の名称で多く使用されています。 そしてこの『ベンベルグ』がコットンから出来ているはご存じでしたか?
『ベンベルグ』の原料はコットンリンターというコットンの種の周りに生えているうぶ毛の所を集めて作っているんです。 この普通では使われなかった資源を価値有る物として再生しピュアは植物繊維素にします。そして科学の力を加えてコットンに無い特性を持ったセルロース繊維へと変化させています。 この様にコットンの種の周りにある微量なうぶ毛で繊維ができるなんて本当にびっくりですよね~!!
天然繊維のコットンが持つ優しさと化学繊維が持つ機能性を兼ね備えた繊維が『ベンベルグ』なんです。 コットンに比べて一本一本の繊維が極めて細く、断面も真円に近いため天然繊維の様なムラが少なく均一な太さとなっています。 その為コットン以上の柔らかさが肌で実感することができるんです。
②『ベンベルグ』の機能其の一!
肌に触れた時、とてもなめらかなんですよ。 なぜなら、他の繊維と比べても断面が丸い事にお気づきかと思いますがそのため肌との接地面が非常に少ないので着用した際にストレスがなくデリケートな肌にもとても優しいのです。
『ベンベルグ』の機能其の二!
湿気を取り除き蒸れにくいんです。
目に見えない小さな水分の通り道から湿気を素早く吸収して空気中に発散するのでべたつきや蒸れを抑えることができます。
『ベンベルグ』の機能其の三!
一年を通して心地よい着心地です。
『ベンベルグ』は衣服の中を快適な温度に調整できるのが大きな特徴です。
夏はひんやり、冬は暖かくしかも嫌な静電気も抑える機能があるんです。
なのでスーツやジャケット、コートなどの裏地には最適な素材として世界中で多く使用されています!
③『ベンベルグ』のまとめ!
皆さん『ベンベルグ』の機能は如何だったでしょうか??化合繊とは違った人に優しい繊維に改めて感心したのですが、何と何と実は環境にも優しいエコロジー繊維でもあったんです。
『ベンベルグ』はコットンから生まれ!土に埋めると自然に分解され土に還ります。なので『ベンベルグ』で作られた製品はゴミとして処理に困ることはありません。人と地球に優しい繊維『ベンベルグ』の進化にこれからも注目して行きたいと思います!!
AsahiKASEIのCupro fiber>>http://www.asahi-kasei.co.jp/fibers/bemberg/
ではまた~!