希少になりつつある日本の綿紡績

  • ニット製品や糸を生産する工場

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皆さんこんにちは。

いよいよゴールデンウイーク突入ですね。しかし東京をはじめとする首都圏は、
非常事態宣言によってお店も開いてない状況で何をしたらいいのか全く分かりません。昨年のゴールデンウイークと同じ感じで残念です。

では本題です。

今回は希少になりつつある日本の綿紡績さんを紹介したいと思います。実は私も日本の綿紡績を見学するのは初めてでした。
中国では2社程見学をさせて頂いたのですがとても大きな紡績工場で最新鋭の設備により、工場内が綺麗でほとんど人が居なくてビックリしたのを覚えています。なので生産ロットも大きくて日本の様に小ロットでオリジナリティのある糸作りにはかなり不向きな感じがしました。

綿紡績

今回見学させて頂いた綿紡績さんは岐阜県にある株式会社ナイガイテキスタイルさんでです。外観はとても趣のあるアンティークな雰囲気で何か安心感を感じました。

外廊下を歩くと原綿を置いている倉庫があり、その奥に進むとなんと駅が有りました。

昔は紡績工場の為に駅が作られ駅から直結で倉庫に原綿が運び込まれていたそうです。

今は線路が無くなってトラック用の道路に代わっていました。

綿糸が出来るまでの工程図を紹介します。

紡績工場内

工場内に入ると直ぐに目に付いたのが「地球環境に配慮し、オーガニック綿を生産綿糸全てに1%使用しています」の垂れ幕でした。今問われている事をかなり前から実践されていて流石だと感心しました。


混打綿工程

圧縮梱包して輸送された原綿を混打綿機で解きほぐし、原綿に付着している葉かすや種子片等の雑物を除去してシート状の「ラップ」にします。

杢糸(TOPグレー)は2色の原綿をブレンドします。

皆さんいかがでしょうか?
ここまでが綿糸を作る一番最初の工程「混打綿」です。このシート状の「ラップ」が徐々に糸となって行きます。

今回はここ迄です。
次回は梳綿、スライバー。。。と、この「ラップ」が少しずつ糸になって行く様子を紹介したいと思います。

ではまた。