L/CとL/G~ニット輸出入時に出てくる略語~
- ニット製品の輸出入
- 投稿日:
- 2021/5/26
- (更新日:2021/5/20)
こんにちは。
ニット製品の輸入。
海外工場さんと決済・船積等のやりとりをしていると、略語が良く出てきます。
そしてよく似ているのです。
例えば、
ETD(ESTIMATED TIME OF DEPARTURE)
ETA(ESTIMATED TIME OF ARRIVAL)
CFR(COST AND FREIGHT)
CIF(COST INSURANCE AND FREIGHT)などの略語がよく出てきます。
今回は、よく似た略語 ” L/C とL/G ” を挙げたいと思います。
1.L/Cとは?
L/C とは信用状と呼ばれ、Letter of Credit の略となります。
国内と違い様々なリスクのある海外取引の決済手段の一つで銀行の保証が入ります。
==どんな場合にL/C決済になるのか==
初めての取引先の場合が多いようです。
例えば、輸出側からすると貨物を出荷する前に代金を受け取りたいのに対して、輸入側からすると貨物を受け取った後に支払いたい。前払いか後払いかで平行線をたどってしまう事があります。そのような時に利用されるのがL/C決済です。
2.L/Gとは?
L/Gとは保証書と呼ばれ、Letter of Guaranteeの略となります。
==どんな場合に出てくるのか==
L/Cでディスクレがありアメンドしたいが時間的に余裕がない場合等。
輸出者はネゴ銀行にL/Gを差出し(ディスクレの責任を負いますの旨)、ディスクレのまま買取してもらいますが、輸入側が拒否した場合は買い戻さなくてはなりません。
[ディスクレ: L/C決済では輸出者はL/Cの内容に沿って各種書類を提出しなければなりません。輸入側はディスクレを理由に支払拒否をする事ができる。
アメンド:修正の意味でL/Cの内容・条件を変更する事。]
3.終わりに
今回はL/CとL/CのディスクレにでてくるL/Gを挙げてみました。
L/Gを差出したといって支払が100%確約ではないので、アメンドが望ましいかなと思います。