007/No Time to Die ジェームズ・ボンド着用ニットについて

  • 編み・柄

 

こんにちは、丸安毛糸株式会社に8月よりに入社しました寺尾亮太と申します。

映画、テニス、ファッション、アメコミが好きなのでニットと関連させた情報を発信出来たらな思います。

 

ジェームズボンド着用ニットについて

今回ご紹介するニットは、題名の通りジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)がNo Time to Dieで着用していたブランド名:N Pealのアーミーセーターについてです。

madame FIGARO.jp様よりお借りしております。https://madamefigaro.jp/culture/200305-celebrity-news.html

まずジェームズ・ボンドとは、作家イアン・フレミングが1953年に生み出した架空の英国秘密情報部のエージェントを描く小説の主人公の名前です。

その着用ニットを作成したブランドが、カシミヤニットやアクセサリーを販売する英国のN.PEALというブランドです。1936年創業ということで、弊社丸安毛糸よりも12年先輩の老舗ブランドです!

では、今回着目したニットを見ていきましょう!

VULCANIZE LONDON様より画像をお借りしましたhttps://vulcanize.jp/products/detail/2535

まず、素材は極細メリノウール90%、カシミア10%という事でAW向けの製品です。

メリノウール(オーストラリアなどで飼育される保温性や肌触りなどが良い)の中でも極細の物を使用しているという事で品のある光沢感があるニットである事が想像できます。さらに、カシミヤが10%入ってるのでさらに保温性、光沢感が期待されます。

次に編地について、拡大してみると2×1リブ、もしくは2×2リブだと考えられます。

VULCANIZE LONDON様より画像をお借りしましたhttps://vulcanize.jp/products/detail/2535

画像を見る限りでは、見える裏目の部分が2×1リブの広さ(下記画像参照)に見えるので僕は前者だと考えます。さらにアクションの激しいボンドにとっては、伸縮性のある2×1リブの方が実用的なのではないかと思います。

1×1リブ参考画像
2×2リブ参考画像

最後にこのニットのデザイン面で特徴的なのは、肩や肘、袖口に施されたキャンバス地のパッチです。

VULCANIZE LONDON様より画像をお借りしましたhttps://vulcanize.jp/products/detail/2535

パッチの役割は動きの多い箇所がすり減らないように補強するのが目的(例えば肩は銃床など)で、こちらもアクションの激しいボンドにとっては必要不可欠な仕様となっております!サイズ的にオーバーサイズで着用するより、ジャストフィットかサイズを1つ下げて着ると、ジェームズ・ボンドっぽくマスキュリンな雰囲気でカッコよく着て頂けると思います。

まとめ

皆さんのお持ちのニットがどんな編み方なのか、素材は何なのか、掘り下げて見てみるとニットの楽しさがより感じられるかもしれません!

ぜひ、店頭でも同様にニットを見かけたら分析してみてください。


丸安毛糸株式会社はニットのOEMも承っておりますのでお気軽にご連絡下さい。

素敵な編地や素材、スタッフが皆様をお待ちしております。