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皆さん、こんにちは。井野です。

コロナをきっかけにAmazonを始めたした、オンラインショッピングの需要は爆発的に上がり、今もその状態が続いているかと思います。しかし、アメリカでは、2022年4月のE-Commerceの売り上げが前の月より52億8千ドル下がったそうです。アメリカやヨーロッパでは、人々が動き出し、経済が動き出していると言われていますが、その兆候の一つではないでしょうか?では、詳しく見ていきましょう。

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E-Commerceでの消費金額の推移

Adobe Digital Price Indexが発表したデータによると、アメリカ消費者が2022年3月にE-Commerce上で消費した総金額が830億8千ドルだったのに対して、4月には778億ドルにまで下がりました。これは、前の月より6.8%ダウンしたことになります。2021年4月と比較すると4.5%増加しているものの、2022年1月と2月の前年比が12.3%と15.5%になっていたことを考慮すると、やはりE-Commerceの勢いが弱まっていることが読み取れます。

消費先の変化

Adobeのレポートによると、金利の増加に加え、持続的なインフレーションの影響により、耐久性のある電化商品などへの消費が多くなっていると言います。また、燃料高騰により、段々と需要の高まっている旅行への費用が高くなることで、他にかける予算が減っているとも語っています。

オンラインショッピンでの価格の値上げ

E-Commerceの勢いが前年と比べて衰えているとはいえ、まだ770億ドル以上売り上げがあるということは、まだまだアメリカでのオンラインショッピングの需要は残っていくことでしょう。Adobeによると、デジタル化の進む経済では、オンラインショッピングの手軽さと消費者一人一人に対してパーソナライズするサービスに傾倒していくと語っています。そのため、それぞれのカテゴリーに対して、価格の値上がりが少しずつ起こっています。特に値上がりが激しいのは、食料品とペット用品で、前年の4月と比べると、食料品は10.3%アップ、ペット用品は8%アップとなっています。この2つのカテゴリーは、パンデミック中にアメリカ人がオンライン上にて買い物をする習慣が身につき、その後も継続した習慣になっていることが理由にあげられます。

また、アパレル商品に関しては、前年比で12.3%価格がアップしており、オンラインショッピング上でのインフレーションがアパレル商品にも同様に起こっています。

まとめ

パンデミックの最中と比較すると、E-Commerceの勢いはないにしても、まだまだアメリカ人の生活には根強く残り、需要の高さからインフレーションが起こりつつ、値上がりすることによって消費量が減っているという、相反した実態が起こっているのだと、実感しました。

コロナ禍によるオンラインの需要の高まりは、一般的な認識として浸透してきましたが、こうして実際のデータを見て分析すると、細かい実態まで分かり、売り手側が世の中の需要に対してどう動いていくべきか見えてきそうですね。引き続き、興味深いデータと分析がありましたら、紹介していこうと思います。それでは、また!

 

 

 

 

記事を書いた人

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井野芙月

アメリカの大学でファッションデザインを学んだ後にニューヨークで働いていました。皆さんとはまた違った、私自身の目線で情報を発信していけたら嬉しいです。

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