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こんにちは。丸安毛糸㈱ 製品部の住吉です。

今回は改めて、毎年秋冬企画の話題に上がる素材【カシミヤ】についてのお話です。

カシミヤとは、カシミヤ山羊から取れる獣毛のことを指します。

その繊維は非常に細くやわらかで、保温性・弾力性(伸縮性)があります。

マイクロンという単位で表すと(小さいほど細い)14~16マイクロン。

羊の毛は一般的なレギュラーウールと呼ばれるもので20.5~22マイクロンですのでだいぶ細さが違います。

(羊毛の繊維も、いろいろな細さがあり、高級なものはカシミヤに引けを取らない細さのものもあります。)

基本的には羊よりも細いため、着たときにちくちくせず、良質なものはヌメリと光沢を纏った肌触りの良いセーターが出来上がるのです。

発色の良さもカシミヤの大きな魅力となっております。

カシミヤは内モンゴル産のホワイトカシミヤがカシミヤの中で最高級品とされていますが、カシミヤの原料市場では等級でランク付けも行われており、等級は1~9級まで分かれていて、繊維の細さ・長さ・ヘアーの混合率でランクが決まります。最も高い等級が1級になります。

カシミヤの原料となるカシミヤ山羊は、アジアの寒暖差が激しい山岳地帯に生息しています。
非常に厳しい環境下で生息していることが特徴となり、中国、モンゴルやイラン、アフガニスタン、ネパール、ロシアなどに生息しています。
そして、カシミヤの最も多くの割合を占めている産地は、中国の内モンゴル自治区なのです。

内モンゴル自治区

夏は30度越え、冬になると氷点下30度になる厳しい環境で場所で自分の身を守るために、表面の粗い毛の間にほそーい産毛を生やすそうです。その細い産毛がセーターの原料になります。

この原料は捲縮しており(クリンプともいいます)、1本1本パーマがかかったようになっています。

そのため真っ直ぐな毛より空気を沢山含み、熱を保温してくれます。細くてくるくるの毛がぎっしり生えていたら、確かに暖かそうです。

夏が近づき暖かくなってくると、カシミヤ山羊も衣替えをするそうで、5月ごろにその細い産毛は抜けてしまいます。

その時期に合わせて櫛を使って産毛を梳きとるのですが、1頭から100g程度しか取れないのです。

手間と時間をかけて梳き取った産毛を集めて砂やゴミ、硬いヘアーなどを取り除きます。

このような様々な条件が重なって、「ニットといえばカシミヤ」と世界中で愛されているのでしょうね。

前職でもカシミヤ素材の企画商材を展開しているだけで新規取引先へのアプローチが

非常にスムーズでした。(ラクーンやFOXもしかりですがそちらはまたの機会に)

数年前と異なるのは、決して安くない素材のため、為替の影響をモロに受けてしまい

高嶺の花感が増しているような肌感ですね…

さて、丸安毛糸製品部では内モンゴルのカシミヤはもちろんのこと、

近年ではモンゴル産(外モンゴル)のカシミヤを使用した製品開発をしております。

今からでも急げばこの冬の企画に差込み間に合いますので

是非9月19日(火)~22日(金)の丸安毛糸表参道展示会にて御相談をお待ちしております。

記事の内容やニットに関することは、お気軽にお問い合わせください

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住吉正明

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記事を書いた人

20数年のアパレル経験を生かした、特にレディースアパレルの皆さまに
喜んでいただけるようなサンプル製作に日々励んでおります。

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