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こんにちは、佐野です

早速ですが、ニットの企画で絣染めの糸を使用されたことはありますか?

絣染めは“段染め”とも呼ばれ、2色以上の色を1本の糸に段々に染色していく方法を用いた糸になります。

色の長さを短くしたり、長くしたりして、それぞれ“ショートピッチ”とか“ロングピッチ”なんて呼ばれています。

特殊な方法の一つとして、紡績前のわたの状態で絣染めをする方法なんてのもあります。

今回はこれら絣染めの内、“ショートピッチ”に焦点を当てたブログにしてみようと思います。

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ショートピッチ絣の懸念点はズバリ亀甲柄

ショートピッチの絣の糸を使って天竺で編んでいくと、編立後の色の見え方として亀の甲羅のようにダイヤモンド型と言いますか、一部の色がたまたま集まってしまってなんだかわざとこんな柄にしました?みたいな現象が起きてしまうことがあります。

これはランダムに発生し、個体差もありますが、厄介な点はたまたまなのに結構な頻度で発生する点です。

絣染めの糸を使ったことのある方は誰もが通ったことのある悩みの一つではないでしょうか。

(ロングピッチの場合は編立後にボーダー見えするようなイメージですので、これにはあまり該当しません)

亀甲になること自体も悪いことではないのですが、亀甲が出ないようになるべくゾッキの天竺は避けたり、コース切り替えにしてそのリスクを減らしたりと色々工夫しますよね。

私も今回そんな思いでもう少し方法ないかなあと考えてみました。

たどり着いたのはクージーセーター

ショートピッチの絣で亀甲が出ない方法、、、色々と考えを巡らせた結果、そうだクージーセーターにしてみよう!と思い至りました。

クージーセーターは90年代に流行し、一昨年ぐらいも古着界隈では賑やかだった記憶があります。

画像を見ると、ああこれか!ってなると思いますので是非検索してみてください。

出来上がった製品はこちらです

いかがでしょうか。

いわゆる亀甲柄はぱっと見ではそんなに見受けられない感じに編めたのかなと思っております。

なぜクージーセーター風にしてみようかと思ったかと言いますと、絣の亀甲柄は恐らくゾッキで連続して編立てていくことがその原因になるのではないかと思い、そうでればゾッキであっても連続で編立てる部分を少なくし、一つのテキスタイルに対して“編み出し部分”が増えれば亀甲の減少が起きにくいのでは?と考えた結果、クージー風であればその技法がわかりやすいかも!となった次第です。

ゾッキと言いつつアクセントに黒を入れてみましたが、ほぼイメージ通りに仕上がりました。

ちなみに使用した素材はおなじみのスプーニャ2/16で、BOOKにはないカラーですが絣に染色をしてみました。

アップにした画像も載せておきますね。

まとめ

以上絣染めの糸を使用して亀甲柄が出にくい方法のご紹介でした!

ちなみにこちらの製品は本日9月19日(火)~9月22日(金)まで行います丸安毛糸展示会でもご覧いただけますので、ご興味のある方は是非ぜひご連絡くださいませ。

展示会の詳細はこちらです。

皆様のご来場をお待ちしております。

それではまた次回!

記事の内容やニットに関することは、お気軽にお問い合わせください

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佐野 貢士

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記事を書いた人

ミリタリーをはじめ、ヴィンテージのセーターとロックンロールが大好きです。
ギター歴15年、編み物歴は10年になります。
このブログでもニットとロックを絡めた内容で書いていきたいと思っています。
宜しくお願いします!

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