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こんにちは、佐野です。

前回ご紹介いたしました英国羊毛×起毛の編地ブログが好評でして、今回はちょっと違うバリエーションの紹介をいたします。

前回の記事はこちらです。

今回もかっこいい編地ができました!!

が、、、

起毛や縮絨をする際、色による違いを経験されたことはありませんか?

風合いやちょっとした寸法の違いなどと同様に、編地を起毛した後の見え方も色による差は多少発生します。

これらはデメリットとして捉えられることも正直なところ多くございますが、予めわかっていれば色展開を組むときや、サンプル作成後に慌てることも少なくなると思いますし、むしろ面白く感じてもらいたいと思いますので、今回はあえて色による起毛感の違いのご紹介です。

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起毛感がわかりにくい色:黒系

早速ですが、経験上黒系の色は起毛感がわかりにくいなあと感じております。

同じ強さ、回数の起毛加工をしても、他のカラーに比べてちょっとおとなしく見えたり、そもそもちょっと違った雰囲気に感じます。

よくよく見るとちゃんと起毛されているのですが、あくまでぱっと見のレベルでは明るい色からサンプリングを始めると少し違和感があるかもしれません。

前置きが長くなりましたが、前回ご紹介した英国羊毛の素材を用いた起毛編地を同じ条件で黒×白の撚り杢カラーで作製した編地がこちらです。

他の色との比較画像も載せておきます。

いかがでしょうか。

私はなんとなく毛羽が丸みを帯びていて、とげとげしさに少し欠けるかな?という印象を持ちました。

これはあくまで推測ですが、半分が白であることも影響して色がぼやけて見えるのも要因かと思います。

起毛部分の毛羽を触ってみたりしても全体の風合い差はそこまでないのですが、他のカラーとは違う独特な見え方になりました。

これはこれでかっこよくて気に入っており、おすすめしたい一品には変わりありませんので、色展開を組む前にあらかじめ知っておいた方が納得して使っていただけるかと思います。

まとめ

以上、英国羊毛×起毛のご紹介2回目でした。

ちょっとデメリットっぽいお話に偏ってしまいましたが、この仕事をしていると同じ素材、同じ加工方法であっても色により染料のバランスや色による個体差はむしろ発生して然るべきと理解も深まる一方です。

量産品の生産においては個体差に対してのアレルギーも当然あるかと思いますが、ニットづくりの面白さの一つとしても捉えて頂けましたら幸いです。

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佐野 貢士

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記事を書いた人

ミリタリーをはじめ、ヴィンテージのセーターとロックンロールが大好きです。
ギター歴15年、編み物歴は10年になります。
このブログでもニットとロックを絡めた内容で書いていきたいと思っています。
宜しくお願いします!

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