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皆さん、こんにちは。井野です。

最近急に暖かくなってきて、個人的には薄手な服が着られるようになりウキウキしています。なので、買物欲が出てきて、欲しいものがたくさんありますが、なかなか値段が高いものもあり、私は結構その時点で諦めてしまいます…。ただ、人によっては、ハイブランドで欲しいアイテムと似たようなものを、値段の下がるブランドで探すこともあるかと思います。そんな行動のことを、TikTokでDupe(Duplicate/複写の短縮呼び) Mindsetと呼ばれ始めたのをきっかけに、この言葉がアメリカで流行り始めているそうです。特に、Z世代はDupe Mindsetを好む傾向があるそうですが、いくつか特集されていた記事の内容をまとめてご紹介します。

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ハイブランドに似た商品を紹介するDupe Influencer

インスタグラムやTikTokなどが情報収集の場にもなっていることはここ最近では当たり前になってきていますが、そのためか、独自に集めたまとめ情報を紹介するインフルエンサーも多いと思います。その一つとして、ハイブランドのアイテムに代わるような商品を使ってみてのレビューや商品の紹介をしている投稿をすぐにでも見つけられます。Dupe Influencerという単語があるくらいで、ハッシュタグで”Dupe”と付けられた投稿がたくさんあります。模倣された商品が世にたくさん出ていること自体は新しいことでは無く、昔からよくあることですが、情報の広がりやすさが圧倒的に上がったのと、情報を見つけやすくなったことで、改めてトレンドのトピックになっているようです。

Z世代にDupe Mindsetが広まる訳とは?

そもそも若い世代がお金が無くて、グレードが下がるけれど似たようなデザインのアイテムを購入して、ファッションを楽しもうとするのは容易に想像が出来ますが、今若い世代であるZ世代がそこに夢中になるのはそういった理由だけではないようです。もう少し上の世代であるミレニアム世代やもっと上のX世代では、本物を買うお金がないけれど、トレンドは取り入れているという印象を持たせたい理由で、手に入る模倣品を買う傾向がありました。ですが、Z世代はそれとはほぼ逆で、いかに物を消費するときに節約が出来たかを見せたいという特徴があり、ブランドのネームが購入意欲を掻き立てるわけでは無く、ネームバリューは気にする要因にあまりならないようです。

どこまでがトレンドでどこからがグレーか?はたまたどこから違法になるか?

こうした模倣品の話になると必ず出てくる問題は、どこからがデザインやアイディア、著作権の盗用になり、法律的に違法になってくるのか?どこから訴えられてしまうのか?ということです。ここで詳しく見ていくと、シルエットや装飾の仕方を真似たKnockoff(コピー品)は、厳密には違法にならないらしく、ブランドを象徴する特定のロゴが商標を取っていたりすると、そのロゴを弄ったCounterfeit(偽物)は、法律に引っかかってくる、というラインがあるようです。そのため、SHEINやZARAのような大手ファストファッションブランドは、コレクションで発表されたアイテムをいち早く取り入れて生産することで、安価な値段ですぐに世に出していく流れが出来上がっています。

まとめ

一消費者の立場も、クリエーションの立場も両方理解できると、何とも色々と考えさせられるトピックだな、と思いました。ただ、ブランドネームの効力がZ世代ではそこまで発揮されない理由から、ここまでDupe Mindsetが広がりを見せたことを考えると、逆にモノの本質に対する価格が見合っているのかをしっかり見てもらえる傾向があるのかな?とも思いました。

それでは、また!

参考記事:

https://businessofhome.com/articles/gen-z-loves-dupes-what-does-that-mean-for-the-design-industry

https://www.washingtonpost.com/lifestyle/2023/03/22/dupes-shopping-trend-gen-z/

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井野芙月

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記事を書いた人

アメリカの大学でファッションデザインを学んだ後にニューヨークで働いていました。皆さんとはまた違った、私自身の目線で情報を発信していけたら嬉しいです。

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