フランスの伝統的なプリント柄「トワルドジュイ」とは

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こんにちは。丸安毛糸の若名です。

さらりとしたワンピース1枚で過ごすのに丁度よい気温になってきましたね。

今回のタイトルにある「トワルドジュイ」についてですが

ワンピースやブラウスの商品名などで見たことがある方も多いのではないでしょうか。

実際どのようなものなのかご紹介させていただきます!

トワルドジュイとは?

現代では人物、動植物、田園風景、神話などがモチーフとなったデザインの単色(2色使い)のプリント布地のことを指しますが、土台になる生地は基本的に木綿でした。

トワルドジュイは18世紀にフランス・パリ郊外のJouy en Josas (ジュイアンジョサス)村で生まれ、「ジュイの布」という意味の名前が付けられました。

トワルドジュイの歴史

その起源は17世紀にインド木綿更紗が初めてフランスに輸入されたところからでした。

オリエンタルで華やかな木綿更紗はウール・シルク・リネンが主に使われていたフランスではとても新鮮で大流行しました。

フランスの産業を守るために一時木綿更紗は輸入・製造・使用が一時禁止になりましたが、流行が止まらなかったため、18世紀に禁止令が解かれたそうでした。

その頃にドイツ人のオーベルカンフがインドの印刷技法をフランスに持ち込み、トワルドジュイが生まれました。

マリーアントワネットもトワルドジュイに惚れ込み、オーベルカンフの製造所に何度も足を運んだそうです。

ブームの火付け役

さて、トワルドジュイについて色々とご紹介しましたが

このような柄を目にしたのはここ数年という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

トワルドジュイは昔からある柄ですが、最近の流行になったのはこちらのコレクションがきっかけです。

2019年のディオールのリゾートコレクションです。

ニット、スカートにトワルドジュイのプリントが施されています。

トラやライオンなどのワイルドな動物と木々が描かれていますが、

繊細なタッチながらも単色になることで、優雅さがありつつ激しすぎない印象になっています。

このコレクションに加えて、ディオールの人気商品であるブックトートにもトワルドジュイ柄が登場したのもブームのきっかけになったと思います。

まとめ

街でなにげなく目にする柄にも歴史があったことが分かり、とても興味深かったです!

ほかにもいろいろな柄について知りたくなりました。

それではまた。