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こんにちは、佐野です!

前回、社内の若手スタッフからの質問をもとに梳毛紡績における混紡工程についてご紹介いたしました。

今回は混紡の後に行われる工程についてのお話です。

前回の記事はこちらです。

ぜひこちらをお読みになってから、今回の内容に触れていただければと思います。

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目次

・混紡工程のおさらい

・梳毛糸紡績における前紡とは

・まとめ

混紡工程のおさらい

前回の内容を少しおさらいいたします。

まず、梳毛紡績は混紡→前紡→精紡という大きく分けると三つの工程に分かれます。

混紡とは紡績前の“原毛”と呼ばれる各素材の綿(わた)を何度もすり合わせ、実際に作る糸の混率を決める一番最初の大事な作業になります。

ここで仕上がった、定めた混率の綿を使用して、次の工程である“前紡”に移ります。

梳毛糸紡績における前紡とは

紡績工程の2番目に行われるこの“前紡”では、綿(わた)をゆっくりゆっくり延ばしながら繊維を均していきます。

ここで完成するのが、少し身近な言葉で言うと、“スライバー”や“篠(しの)”と呼ばれるあの太くふわふわな無撚状態の糸です。

※正確には紡績前ですので、“糸”とは呼ばれないかもしれません。

スライバーとはこのような形です。

IMG_7983

そして、このスライバーは前紡工程においてはこのように巻き上げられています。

IMG_7640

いかがでしょうか。見るからにふわふわで繊維が均等にならされているのがご想像できるかと思います。

とてもきれいですよね!

このきれいなスライバー状態になるまでなんどもなんども同じ作業が繰り返されます。

そしてこのスライバーをもってして、最後の“精紡”の工程へと引き継がれます。

ここまでが梳毛紡績における前紡工程です。

まとめ

今回は以上になります。

混紡、前紡と梳毛の紡績工程ではかかせない内容ですが、調べてもあまり出てこない部分なので、少しでも興味をお持ちいただけたら幸いです。

それでは!

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佐野 貢士

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記事を書いた人

ミリタリーをはじめ、ヴィンテージのセーターとロックンロールが大好きです。
ギター歴15年、編み物歴は10年になります。
このブログでもニットとロックを絡めた内容で書いていきたいと思っています。
宜しくお願いします!

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