25AW AURALEE様のニットのご紹介

  • ニット製品

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こんにちは

丸安毛糸の寺尾です

今回は個人的に非常に好きなブランドであるオーラリー様のニットを3型に絞ってご紹介します。

実際に旗艦店で実物を見て感じた感想を交えながら書いていきたいと思います。

SHETLAND WOOL CASHMERE KNIT P/O

https://auralee.jp/item/detail/1_1_A24AP02SC_1/1904#5504_1からお借りしました

シェットランドウール62%、カシミヤ38%という混率です。

最初、店頭で見た時「?!?!」と衝撃が走りました。

シェットランドウールといえば、保温性や弾力性がある一方で、ヴィンテージニットなどで見られるチクチク感を覚えやすい羊毛です。

また、カシミヤといえば同じく保温性の高さもありますが、1番の特徴はやはりその柔らかさ、フワフワ感をイメージする人が多いのではないでしょうか。

そんな互いに背反し合う特徴の素材が一本の糸になっており、且つ互いの良さを消し合わない風合いとなっていました。

確かにカシミヤの風合いを感じつつ、シェットランドウールの弾力感が活かされている何とも絶妙な仕上がりになっています。

この素材使い、こだわりぶりにブランドらしさを強く感じました。

WOOL SOFT CORD KNIT P/O

https://auralee.jp/item/detail/1_1_A24AP03FL_1/5512からお借りしています

一般的な梳毛原料より繊維長の短くクリンプの強い繊度の細い原料を使用した糸を、8本束に撚糸しています。

バルキー性のある糸ですが、8本撚りに紡績する事で、糸自体に丸みが出る為、ソフトでナチュラルな風合いとなりました。

以上、製品の紹介ページから文面を抜粋しています。

ソフト感と手持ち感のバランスが気持ちの良いニットでした。

梳毛原料(繊維長の長いウール)は、密度が高く通常そのまま他本取りをすると重さが出てしまうのが特徴です(ちなみにイタリアなどヨーロッパ圏では重いニット=良いニットという概念があるらしく、メゾン系ブランドでもあえて他本取りをして太い糸にするケースが有る様です)

しかし、文面にある通り繊維長の短いクリンプが強く繊度の細い原料を使用することで、通常の梳毛原料を使用するよりも空気を孕みやすく

①嵩高性がでる

②軽く上がりやすい

③ソフトタッチ

の特徴が生まれ、紡毛と梳毛の狭間を埋める様な独特な風合いとなっていました。

また、8本撚糸にすることで丸みを帯びる原理は、三角形より五角形、五角形より九角形、、、etcと頂点が増える程、その各頂点を結ぶ線が滑らかな円を描きやすくなる事と同様であり、丸みを帯びる糸になる構造の原理と一緒になっています。

BRUSHED SUPER KID MOHAIR KNIT P/O

https://auralee.jp/item/detail/1_1_A24AP03KM_1/3002からお借りしています

スーパーキッドモヘアと芯糸にウールを使用した糸で編まれたニットです

繊度の高いモヘヤだと人によってはウールのそれとはまた違ったチクチク感を覚えますが、スーパーキッドモヘアクラスになるとかなり軽減されます。

弊社のラインナップのスーパーキッドモヘアは下記の2品番です

エリザベス

https://www.maruyasu-fil.co.jp/departments/monteluce/yarn-collection/7623

プラチナ

https://www.maruyasu-fil.co.jp/departments/monteluce/yarn-collection/685

※話は少しズレますが、モヘアとナイロンの関係についてのブログはとても面白いので是非ご覧ください。

https://www.knitmag.jp/44381

まとめ

いかがでしたでしょうか。

私毎ですが、ファッションを好きになるきっかけとなったオーラリー様の製品は布帛共に色使い、素材使い、形全てにおいて洗練されており好きなブランドです。

パリでも活躍され、直近ではKITHコラボなど他ブランドとのコラボも盛んです。

今後も目が離せないブランドです。