悩み解消! 糸の番手について(糸番手のきまり)
- 繊維と糸
- 投稿日:
- 2014/7/23
- (更新日:2020/6/27)
暑い夏がやってきました。
この季節にはさっぱりしたものが食べたくなりますよね。
そこで、流しソーメン&うどん打ち体験に行ってきました。
めんつゆに薬味のミョウガをたっぷり入れて、冷たいソーメンをツルツル。
あーおいしかった。
こんにちは丸安毛糸(株)素材部の田崎です。
早いもので今回で3回目になります。
今回は、前回の糸の太さについてに続き、糸の番手について書いてみます。
糸の番手はどのようにきまっているの。
糸のある一定の重さに対しての長さが糸の番手になります。
前回のおさらい
ウール番手 1Kg=1Km(1g当たり1m)
綿番手 1ポンド(453g)=840ヤード(768m)(1g当たり1.7m)
麻番手 1ポンド(453g)=300ヤード(274m)(1g当たり0.6m)
デニール 0.05g=450m(1g当たり9000m)
番手はウール、綿、麻、長繊維(化学繊維)など素材によって違います。
各素材を1g当たりの共通した単位に直したのが共通番手になります。
(共通番手とは1g当たりの糸の長さになります。)
表示方法は,ウールの場合には1gで10m(1Kgで10000m)の糸は1/10(十番)になります。
各素材の番手表示方法
素材によって表示方法に違いがあります。
ウール1/1 綿0.6/1 麻1.7/1 9000デニール(化学繊維)
以上の表示はすべて同じ長さになります。
ウール番手は1/10と表示をし、十番単糸といいます。
上の1が糸の本数を表し、下の10が長さを表します。
綿と麻は10/1と表示をし、上が長さを表し下が糸の本数を表します。
ただし、綿と麻では同じ表示でも長さに違いがあります。
それは上の計算方法を参照してください。
綿番手、麻番手、デニールをウール番手に直します。
綿番手の30/1はウール番手の1/51になります。
麻番手の30/1はウール番手の1/18になります。
デニールの300dはウールの1/30になります。
簡単な計算方法
綿番手をウール番手に直すには、綿番手に1.7を掛けるとウール番手になります。
麻番手をウール番手に直すには、麻番手に0.6を掛けるとウール番手になります。
デニールをウール番手に直すには、9000をデニールで割るとウール番手になります。
こんな便利なものが昔から会社にありました。
↑画像はクリックすると拡大します。
30数年前に私が入社をした時に頂いた番手換算表です。
今でもこの表を見るたびに会社の歴史と重みを感じます。
まとめ
今回は数字が多く、私の説明もわかりにくい所があると思いますが、慣れると便利です。
手芸糸屋さんに行ったときに、1玉 50g 100mの表示を見たら、100m÷50g=1/2となります。
このように少しづつ楽しんで下さい。
次回もよろしくお願いいたします。