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2016-17AW

最新トレンド2016春夏(SS)のトレンド情報はこちら↓↓↓
PITTI FILATI78からの2017春夏トレンド分析まとめ~トレンドテーマ編~

 

こんにちは、大久保です。
イタリア・フィレンツェで開催される糸の展示会PIITI FILATI77(ピッティフィラティ)をもとに、私なりの2016-17AW(秋冬)トレンド分析をしました。
ぜひ、企画をするときの参考にしていただければと思います。
今回は、トレンドカラーについてと、トレンドカラーをどのような編地に表現するのかをご紹介します。

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まずは、トレンドテーマをおさらい

今回のPITTI FILATIのテーマは、「MAKE IT!」です。
MAKE ITとそのまま訳すと、やり遂げる・成功するなどさまざまな意味でつかわれています。
とっても前向きな言葉です。

今回のMAKE ITは、”手づくり”を意味していると思います。

テーマは、”手づくり

手づくりと聞いて、どんなことを想像しますか?
優しい色合いだったり、やさしい風合いだったり、懐かしい感じだったり・・・。
手の込んだ感じだったり、伝統的な職人技だったり。美しい手仕事の技術だったり。 物を大切にする気持ちだったり・・・。

そんな感じがトレンドテーマして謳われているような気がしました。
テーマ1
上の画像はテーマのロゴです。手話で表現=手仕事・手作りの”手”をアピールしています。
このロゴから見ても、今回のテーマのキーワードが”手”であることが分かります。
もっと詳しくは、PITTI FILATI77からの2016-17秋冬トレンド分析まとめ~トレンドテーマ編~ でご紹介しています。

 

2016-17秋冬 トレンドカラー

トレンドカラーは、こちら↓↓↓
みなさんはどんな印象を受けますか?
私は、ぱっと見の第一印象をとっても大切にしています。
カラーチャート

昨年との比較をしてみる

まずは、昨年との比較をしてみましょう。
比較

どうでしょうか?あまり変わっていないような・・・。と思う方もいるかもしれませんが、 ピンクやオレンジ・キャメルなどの明るい色が入り昨年よりも明るい、優しい印象を感じました。

トレンドカラーの見方(注目する点) その①

全体的に淡いくすんだ色が多くあります。淡い色からは優しい印象を受けます。くすんだ色からは懐かしい印象を受けます。

トレンドカラーの見方(注目する点) その②

一番の注目カラーはグレー系の色です。同じようなライトグレーとミドルグレー・チャコールなどグレー系は豊富にあります。
そして、PITTI FILATI77の会場全体のディスプレイや各社の編地を見て感じたことがあります。

それは、このグレー系の豊富さは→古臭くしないという目的で入っていると思いました。(次の項目で解説します!)

カラー3

 

トレンドカラー”グレー”の活用方法

トレンドカラーとして、注目した”グレー”はベーシックカラー・ベースからとしてそのまま使用するのも良いですが、配色に使用することによって2016-17秋冬のトレンドらしい色合いを作り出すことができるカラーだと感じました。

グレーを活用して古臭くしない!

さて、グレーを活用して、古臭くしない!というカラー配色について掘り下げていきます。

古臭くしないということは、くすんだ色にベージュやブラウンなどの黄色系のベーシックカラーを組み合わせると、アンティークなイメージになります。
アンティーク調として打ち出すことが出来ればよいのでしょうがアンティーク=古くさいイメージに向きがちかと思います。

そこで、グレーなどを利用して、古臭さを感じさせない方法をとることができると思いました。
これがグレー系の色の役割です。

分かり易く見て頂こうと、SDS-ONEを使って編地のシュミレーションをつくりました。
左側はオレンジとグレーの配色です。右側がオレンジとベージュ系、の配色です。
配色シュミレーション
どうでしょうか。オレンジは同じ色目ですが、グレーを使用した方が新鮮な洗練されたイメージを私は受けました。
グレーを使用した方が今年のトレンドらしい配色ということです。

グレーを活用して優しい印象にする!

もう一つのグレーの活用方法があります。トレンドカラー全体を見て感じた印象を思い出して下さい。
優しい印象でした。テーマでもある手作りニットの暖かい雰囲気も優しい印象を受けます。
この優しい印象を作り出すためにも”グレー”は活躍します。

PITTI FILATI会場内の各社ブースにも、配色にグレーを使った編地が多くありました。
ピンク系やオレンジ系の鮮やかな色合いにはグレーの配色が多く見られました。
他にも、配色にグレーを使った編地が多くあります。
↓↓↓会場内でみられたグレーを配色に利用した実際の編地です。

カラー5 カラー6

このように、グレーと他の色を組み合わせる事がトレンドカラーということがよくわかります。
さまざまな色との配色がみられましたが、明るい色とグレーを組み合わせることが一番トレンドらしいと感じました。

グレーの活用例

配色をグレーにするというトレンドカラーのポイントをツイードバルーンという弊社の新しい素材で置き換えてみました。

こちらがツイードバルーンのBOOKです。
(カラー現着混のわたをブレンドした、コードヤーンです。2/27・1/3.4・1/2.7・1/1.4と4番手展開のストックサービスの新素材。)
ツイードバルーン

 

下写真のようにグリーンやピンクなど単色で使うには色が強いな~といった色目は、 グレーを組み合わせることにより、強さが和らいだ印象に変わります。
カラー7

トレンドカラー全体を見て感じた優しい印象を作り出すことが出来ます。
トレンドカラーであるグレーの色に注目して編地を考えることが今年のトレンドのポイントだと感じました。
ぜひ、配色の参考にしていただければと思います。

まとめ

今回のトレンドカラー分析は、トレンドカラーではなく各社のブースの編地を見ることによって、色が選ばれた意味や使い方を知ることができました。トレンドカラーだけをみるのでは感じることや得られることは一部だけなんだなぁと実感しました。
PITTI FILATIではなくトレンドを打ち出している展示会はたくさんありますし、ブランドも多くあります。
さまざまな情報を得ることによって、気づくこと感じることの幅も多くなると思いました。

この情報は読んでいただいた方の気づきの一部になって頂ければ嬉しく思います。

記事の内容やニットに関することは、お気軽にお問い合わせください

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大久保 千聖

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記事を書いた人

小さい頃から編み物が大好き!文化服装学院ニット科を卒業後、丸安毛糸に入社。ニットに関する知識や情報がアイディアのきっかけになればと思っています。
また大好きな編み物の楽しさを多くの人に広めたいと手芸ブランド「60ろくまる」を立ち上げました!

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