今ではあまり見かけないニット素材ビニロンの特徴
- 繊維と糸

- 投稿日:
- 2017-07-28
- (更新日:2020-06-27)
皆さんこんにちはヤッシーです。みなさんどうですか?BBQしてますか?いいですよねーBBQ!!
でも、焼き肉って、冷房が効いた店内で食べる方がやっぱり美味しいのではないか??なぜ私たちはわざわざ暑~い外へ出て食事をしているのだろう??と、そんな疑問を抱いてしまう今日この頃ですが、でもやっぱり私は外が好きです。
それでは、本題に入ります。今回のテーマはビニロンです。えっっ??ビニロンって???
目次
- ビニロンとは
- ビニロンの特徴
- 最後に
ビニロンとは
ビニロンは、日本で生まれ工業化されたただ一つの合成繊維です。その製法は、海外でも研究が進められていましたが、原料が水に溶けやすく生産が難しい事から工業化には至りませんでした。その時期に日本でも研究は進められていて、1939年に京都大学の桜田教授の研究チームによって、ついにその紡糸に成功し合成1号と名づけられました。これがビニロンの誕生です。
ビニロンの特徴
ビニロンは合成繊維のパイオニアにも関わらず地味な印象を受けるのはなぜでしょうか?それはきっと、性質が綿に似ていて、綿よりも強度があることから、実用的な面に使用されることが多いからだと思います。
漁網など、、資材関係に多く用いられます。
【強い】非常に強くて丈夫で、特に摩擦に対しては他の追随を許さない優れた抵抗があります。
【吸湿性がある】一般的に合成繊維は吸湿性がないといわれますが、ビニロンは合成繊維の中では吸湿性に富んだ素材です。
【軽くて保温力もある】ナイロンよりは重いものの、ポリエステルより軽く、レーヨンや天然繊維よりも軽い。さらに保温力も高い。
【薬品やバクテリアに強い】この特徴が実用的な用途に多く使われるポイントです。酸やアルカリに強く、とくにカビやバクテリアに対する抵抗性が著しいので、海水中につけておいても腐食しません。
最後に
現在はあまり衣料用としては使われなくなったビニロンですが、衣料用の用途としては、水溶性ビニロンと呼ばれる水に溶ける性質をもったビニロンが他の繊維に混ぜて使われることがメインとなっています。
水溶性ビニロンを混ぜ込んだ素材はとっても軽くて風合いがいいんですよー!!
弊社にはそんな魔法のような水溶性ビニロンを活かした製品とノウハウがあります。興味が湧いた方は、
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それでは、また次回も宜しくお願いいたします。