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こんにちは、佐野です。

大人になってからできる友人は学生時代のころとはまた違った面白さがあるもので、
その道のプロだったり、違う道で同じようなキャリアを重ねた人たちとの出会いがたくさんあって面白いです。東京ってすごいですね。

数年前に共通の友人を通して知り合った友人で、アクセサリー作りを生業としている方がいるのですが、その彼を紹介されたのもきっかけがまたニットで。

急に編物がしたくなったけど教えてもらえる人が誰もいない、というところから友人を通して紹介されました。

なんとも面白い人なんです。笑

長年仲良くしているうちについ先日、“かっこいい編み機を買ったから見てくれ!!”とのことで工房まで伺いました。笑

今日はそんなお話です。

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友人が見つけてきたのはまさかのヴィンテージ編み機!

“かっこいい編み機買ったから見てくれ!!”って、正直誤解を招かないようにお伝えしたいですが、見慣れた家庭用編み機にかっこいいって何だよ!って。笑

そしたらですね、送られてきた画像はなんと鉄の塊。

こんなんあるの!?って思いました。

これがその編み機です。

こんなの見た事ない!ってなったので、前準備もかねて品番探したり、学生時代のもう引退されているレジェンド先生に聞いてみたりしたのですが、相当古いもので、見た事あるけど触ったことがないとかで、、、

結局分かったことは、

・今の家庭用編み機とは編み立てそのものの構造が違う可能性がある

・きっと近しい人では扱える人はいない

とのことでした。

いきなりこりゃ参ったって感じですよね。

その後なんとかメーカーの専門の業者さんも見つけることができ、色々とお話を伺いました。

そこで新たにわかったことは、

・1959年製の品番が数字的にかなり近いこと

・先ほどのレジェンド先生が言っていた通り編みの構造が違う

・パーツは残っておらず修理は難しい

・ベラ張りのフックは現行品と同じだが長さが違うため針交換もできない

・そして説明書のコピーが買える!
という内容でした。

1959年って。

すごいですよね。約60年も前のものです。

ここまで情報は仕入れられましたが、情報レベルでは想像の限界を迎えましたので、もうこれは実際に編んでみるしかない!!

という事で、彼の工房へ。

実際見てみたら、、めっちゃかっこいい編み機でした

先程の画像でも先にお見せしましたが、まさに鉄の塊。

何と言いますが配色もそうだし、ロゴの感じとか、何とも1950年代の雰囲気が丸出しでして。

巾もちょっと短い?印象も受けましたし、奥行きも現行品よりも短い印象を受けました。

キャリッジもかっこいいですし、段数を数えられるカウンターがめっちゃかっこいい!

そして肝心の中身。

座っと見た感じパーツも全部そろってるし、伺う前にひたすら磨いたようですごくきれいな状態でした。

セッティングして色々触ってみると、

編みの構造が違う事を覚悟しておりましたが、ベラ張りが前後に動いてループをくぐって編み立てる、という所は一緒だなと判断いたしました。

(もしかしたら編み出しの構造が違うのかも?)

昔の機械なだけあって作りはシンプル。

これは編めそう!!!となり少しホッとしましたね。

唯一大きな違いが一点だけ。

それは糸を通してくるときのテンションなのですが、天バネがない!!

簡易的な穴の開いた25cmぐらいの直線の棒を編み機の中心ぐらいに刺して、
その穴に糸を通したらお終い。

これってどういう事かと言いますと、もう一段階左手で糸を持ってテンションをかけなければならない、ということなんです。

なるほどね~という感じでした。

現行の編み機でも配色を行う際に、2色以上の場合は天バネにいちいちかけ替えたりするのが私は面倒なので、、日頃から左手でのテンションには慣れておりました。

はじめは、これ天バネ無いからパーツ足りないんじゃない?ってなりましたが、

説明書を見ると表紙に左手でテンションかけながら編み立てをしている女性の画像が。

導き出した方法は正解だと分かった瞬間でした。


ちなみに購入した説明書はコピーであることと、微妙にカタカナとかも混ざった文面でしたので読みづらく笑

あまりちゃんと読んでおりません、、

いざ編み立て!!

セッティングもでき、編み立て方法もなんとなくつかめましたのでいざ編み立て!

以前元禄市で購入いただいた糸を大量に持ってきてもらい糸を選定してセッティング。

編み出しは取りあえずタッピで作り目をつくる簡易的な方法で行い恐る恐るキャリッジを動かします。

、、、編み心地、かなりいいぞ!!

すいすい編む感覚とは違うのですが、スムーズに針が前後して糸がなめらかに通っていく感覚がキャリッジ越しに右手に伝わりました。

数段天竺を編み立てたところで友人と編めたーー!!!!って喜んじゃいました。笑

キャリッジを動かすときの力の入れ方にちょっとコツが要りそうな感じでしたが、慣れてくると難しいことも無く、タッピ返しでリブ作ってみたりして遊びましたが楽しかったなあ。

30代の男二人がヴィンテージ編み機で遊ぶ画像、ちょっと載せておきます笑


まとめ

以上、

ヴィンテージ編み機は編めるのか!?に成功した体験談でした。

最後は友人の姪っ子ちゃん用にミトンを編んで解散。

楽しかったですよ~。

たまにはこういうのもわくわくしますね。

ツイッターにもこの時のことを上げてみましたが、中にはおばあちゃんがこれで編んでた記憶があります!とか、昔から自宅に眠ってますが編み方わからず放置しちゃってます!なんてメッセージも頂いたりしてしまいました。

今回のブログで少し参考になればうれしいです。

状態やパーツに注意しなければいけませんが、探すとこの辺の年代の編み機も出てくるみたいですね。

それでは。


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佐野 貢士

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記事を書いた人

ミリタリーをはじめ、ヴィンテージのセーターとロックンロールが大好きです。
ギター歴15年、編み物歴は10年になります。
このブログでもニットとロックを絡めた内容で書いていきたいと思っています。
宜しくお願いします!

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