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さて皆様如何お過ごしでしょうか?

いよいよ高齢者のワクチン接種も始まっており7/末終了を目指しているようですね!

ついに日本もコロナ禍から脱却し、V字回復が見えてきました!!

既に取引のあるヨーロッパの原糸メーカーなどでは、ワクチン後の急回復を見越して大口オーダーが入っており既に納期遅れとなっているという情報を聞いています!

日本もウカウカしてられません!何とかポジティブな社会になって世界の動きに付いて行きましょう!

 

さて今回は我が社が扱っているニットではなく、繊維の中でも対極にある織物に付いてご説明しましょう!
ニット業界では余り使用する事の無い織物ですが繊維業界全体としてのシェアは最も高い素材です。

繊維生地には上記のように織物とニット(編み物)に分かれます。

織物と編み物(ニット)の違い

織物とニットの違いは弊社ブログにも書いてありますのでご覧下さい。
https://www.knitmag.jp/13312

ニットが糸が横を編んでいくのに対して織物は、経糸と緯糸が分かれています。
これが最も違う所で経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を直角に織っていくことで生地を作ります。

シャトル織機の原理

その構造上、ニットが縦横に伸縮し、持つ度が低い事から通気性が良いのに対し、織物は縦横にあまり伸びませんが型崩れしにくい特徴を持っています。
現在はもっと大掛かりな織機で織りますが、昔の機織り機(はたおりき)の原理です。

織物の歴史

日本の織物はニットより歴史は古くいまだにはっきりとは分かっていません。
ただ縄文時代、弥生時代の遺跡からも機織り道具が見つかっていますのですでに織物が存在していたと思われます。

織りの四原組織

平織

平織とは経糸と緯糸が1本づつ交互に交差する基本の折り方です。
糸の交差する点が多く丈夫で摩擦に強いのが特徴です。
オックスフォード、シャンブレー、キャンバスなども平織です。


オックスフォード


シャンブレー

 

綾織または斜紋織

綾織は斜文織とも呼ばれ経糸と緯糸の交差する点が斜めに連続する織り方となります。
その為に織り地に斜めにラインが出ます。適度な強度が有る組織でしわになりにくく伸縮性が有ります。サージ、ギャバジン、デニムなどが代表です。
            デニム

朱子織

経糸と緯糸の交差する点に一定の間隔がある為、経緯のどちらかの糸のみが表に現れるように見えます。
引っ掛かりや摩擦に弱い一方、なめらかで綾織よりもさらに光沢が有ります。
よく耳にする艶のあるサテンとは朱子織の生地の事になります。

捩り織(もじり)またはからみ織り

織り目に隙間が出来る網状の織物で軽くて通気性が良く斜めに方向に良く伸びます。
夏物の生地によく使われる組織となります。

伝統工芸品

織物は歴史が古く綿、麻、絹など国産の原料から生産出来るために日本各地で生産されてきました。
その為に伝統工芸品として指定されている物だけでも38種類あります。
有名なところでは西陣織(京都)、大島紬(鹿児島)、桐生織(群馬)などです。

最近はインターネットを通してこのような伝統的な織物が売買される事も増えてきており、伝統工芸品が改めて紹介されるきっかけとなり、海外からも注目される事も増えています。

 

このように織物(布帛生地)は非常に古い歴史を持っており日本全国で生産されてきました。

また織物の作成工程なども順次ご紹介させて頂きます。

ではまた お会いしましょう!

 

画像引用元 https://wa-gokoro.jp/traditional-crafts/fabric/
      https://www.cabclothing.com/library/column/sozai03/

記事の内容やニットに関することは、お気軽にお問い合わせください

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