シェットランドセーターについて
- 基礎講座
- 投稿日:
- 2021/9/10
- (更新日:2022/8/16)
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皆様如何お過ごしでしょうか?
我が家のプルメリアですが今年は元気で常時10輪以上咲いてくれています。
コロナ禍も予想以上に長引いてますが二回目のワクチンを未だか未だかと待っている中村がお伝えします。
皆様、シェットランドセーターと聞いたことが有りますでしょうか?
最近注目の英国羊毛の内の一つです。
シェットランドシープ
英国羊毛の特徴である弾力性、耐久性がある事は勿論のこと、シェットランドウールは英国羊毛の中でも柔らかく光沢感が有ると言われており、シェットランドシープが身体が小さく産毛量が少ない為に希少価値があると言われています。また同一種で様々な色を持っており白、赤、グレー、ベージュ、茶など11種類に区別されています。
言葉通りにシェットランド島のシェットランドシープから取れた羊毛を使いシェットランド島で編み上げたセーターがシェットランドセーターと呼ばれます。
ただし今ではその優れた保温性からシェットランド島以外のスコットランドでニッティングされたものもシェットランドウールを使っていればシェットランドセーターと呼ばれています。(MADE IN SCOTLANDに限る)
シェットランドウールとは?
シェットランドウールとはスコットランド北部のシェットランド島で羊から取れたウールの事です。
気温の変化が大きく、湿度が高いという海辺の厳しい環境で育つ羊達は自分の身体を守る為に羊毛も鍛えられています。非常に軽くて暖かく、発色が良いのが特徴です。
シェットランド島は北大西洋の強風の為に、牧草が育たず海藻を食べて育つという話も有ります。
そんなシェットランドウールは脂分が非常に豊富です。糸にした段階では非常にゴワゴワしていますがスコットランド北東部の超硬水で洗う事により滑らかで贅沢な質感となります。
スコットランド地方の天候や豊かな水源から生まれ、フルファッション編み機(旧式編み立て機)で編まれた唯一無二のセーターがシェットランドセーターです。
シェットランドセーターにも色々なブランドが有りそれぞれの特徴を持っています。
ブランドによりシームレスを特徴としていたり、薄く、しなやかさを特徴としているのも有り、現在シェットランド島のみで生産しているブランドも有りそれぞれの特徴を持っています。
シャギードッグセーター
アザミの実
シャギードッグセーターの特徴はムク犬を連想させるシャギードッグセーターと呼ばれるアザミの実で引っ搔いて起毛させたセーターです。着倒して毛玉だらけになった訳では有りません。 (どう見られるかはあなた次第です!)
私も一枚持っていますが非常に暖かいです。
このアザミの実を使用した起毛は日本でも一部残っており、近代的な金属での起毛よりも良い風合いに上がると言われています。
この起毛は保温性を高める空気層を身体の回りに作る為に非常に暖かく、また防水性も高めます。
ブルックスブラザーズがシャギードッグセーターとして売り出し、世界的に有名となりました。
現在では<ピーターバランス><ジェームズシャルロット>などのブランドが有名となっています。
ただしスコットランドの厳しい風雨の寒さの為のセーターですので、防寒としては非常に暖かく重宝しますが、チクチクに弱い我が日本人には少し苦手の方もいらっしゃるかも知れません。
特にメンズでは丸襟からボタンダウンシャツの襟を出して着用するスタイルが最もポピュラーとなっています。
今回はここまでです。最後まで有難うございました。
引用元 https://www.zutto.co.jp/blog/category/season/706