こんにちは、佐野です。
番手の基本的なお話について、4回目のブログになります。
ウール番手の考え方から、総合番手での長さ、双糸表記の事などに触れてきました。
今日は総合番手のところをちょっとだけ深堀りしてお話してみたいと思います
これまでのブログはこちらです
違う糸を撚糸した後の番手表記は?
上のブログの中で、双糸表記は全く同じ糸同士を撚糸することで表記することができ、違う糸同士で撚糸した場合は総合番手で単糸表記する、という部分をお話させて頂きました。
この撚糸による単糸表記について、もう少しだけ詳しく書いてみますね。
例えば、同じウール100%でも紡毛の1/12を主軸にして、ちょっとだけ色で遊んだり形状を付けたいなどの理由から、梳毛の1/48を巻いてみる(撚糸する)というシーンを想定します
1/12+1/48=??
純粋に足し算して番手を導きたいのでこんな感じですね。
この計算で出てくる番手が2つの糸を撚糸した場合の総合番手です。
ここで少しだけ複雑になるのですが、それぞれの番手を一度デニールに置き換えます。
なぜデニールに置き換えるかというと、、、実は私も詳しくなくお答えできません。
そういうもんだと覚えてしまっているため、詳しい方教えてください!!
本題に戻します。
それぞれの番手をデニールに置き換えるとこんな感じです
↓↓
1/12:
9000÷12=750デニール
1/48:
9000÷48=187.5デニール
これを足します!!
750デニール+187.5デニール=937.5デニール
ここで計算できたデニールを毛番手に戻します
9000÷937.5デニール=9.6番手=1/9.6
以上の計算で、1/12+1/48=1/9.6という総合番手を導くことができました。
同様に綿の糸とポリエステルを足したりする場合も、同じくデニールに直してから計算すると総合番手が分かります。
また、この計算の過程で総合混率も調べることができるので、知っておくと番手から考えるゲージだったり総合混率が創造したものかどうかの目安にもなるので便利です。
このあたりはまた次回お話しますね!
それではまた。
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記事を書いた人
ミリタリーをはじめ、ヴィンテージのセーターとロックンロールが大好きです。
ギター歴15年、編み物歴は10年になります。
このブログでもニットとロックを絡めた内容で書いていきたいと思っています。
宜しくお願いします!