
こんにちは。八木です。
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さて、今回は意外と知らない、『モールヤーンの取り扱いについて』お話しします!
ご存じの方もおさらいとして見て頂けるとうれしいです。
なぜこのような取扱いの注意事項があるのかは、「糸の作り方」を知ると納得しますので、モールヤーンの作りからまずご説明します!
目次
モールヤーンはどのように作られているのか

撚糸モールは、図のように
①花糸を芯に絡ませ
②押さえ糸で留めて
③花糸を中心でカットして
一度に2本のモールヤーンが作られています。
その後、熱でエルダー(接着糸)を溶かして花糸を固定します。
この製造過程から注意事項を連想してみましょう。
以下モールヤーン取扱の注意点になります
①巻き返しはしないで下さい(毛羽には方向性があります)
一見、毛羽の方向性が無い様に見えますが 毛羽の方向というものがあります。
RWから染色~巻き上げの工程の間で糸の頭とお尻を常に管理しながら最終コーンアップ作業を行っている為、巻き返したものとそうでない物を混同して編立を行うと、段で筋状に色ムラのように見える現象が発生します。
②糸結びを行う際
モールの毛羽部分を除き、芯と芯のみで結んでください。(毛羽が付いた状態で結んでしまうと結び箇所が滑って解け、ガーメントになった際の穴あきの原因となります)
③コース切り替えの推奨
モールの毛羽は芯糸を中心に左右で長さの多少の誤差があります。
こちらはモールヤーンを製造する際、カットする場所に多少のズレが生じる為です。
よって1本取りでそのまま続けて編むと段ムラの様に見えてしまう可能性がある為、1本取りの天竺編みの企画であっても2コーン立ててコース切り替えをして編立てをお願いします。
④モール糸の飛び出しを防ぐ為に
度目を緩めて編立てをしてしまうとモール糸が編み目から飛び出す恐れがあります。
この飛び出しはモールの方向性や摩擦などの物理的な作用で起こると言われています。
(特に丸モールは糸の表面が大変滑り易い為、このような現象が起こりやすくなっています)
よって度目は必ず詰めて編立をして下さい(BOOKに添付のスワッチより度甘にしてしまうと危険です)
また編立後の熱セットは充分に行って下さい。
⑤縫製について
モール糸は毛羽の抜けを軽減する為、エルダーと呼ばれるもので芯に接着処理しています。
この処理が起因し ガーメントを裁断してしまうとその裁断面が肌割りとして良くありません。
裁断企画の場合は、断面にバイアステープ等でカバー、あるいは直接肌に触れない縫製で工夫する必要があります。
⑥摩擦にご注意下さい
また、モール糸の毛羽は接着されたものです。過度の摩擦をしますと毛抜けします。
摩擦の頻度が高く想定されるパーツ箇所にはデザインの工夫が必要です。
まとめ
なんとなく想像できましたでしょうか?
こちらの注意事項はモールのヤーンコレクションのページにも記載しておりますので、ご活用ください!
ではまた!