正しく理解し、あなたも敬語の達人②~間違いやすい敬語~

  • 仕事に役立つ豆知識

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暑い日が続きアウトドアを楽しんでいる方も多いのではないでしょうか?
ワタクシもその一人、営業事務の小柳です。
海辺でキャンプをし満天の星空の下で寝袋で眠ったり、湖でカヌーをしたりと楽しんでいます。
アウトドアって最高~。夏が楽しみです!!

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何年も勤めていたって・・・

前回は敬語について紹介しましたが、何年も勤めていても正しい敬語を理解していない方は意外に多く何とかなっているのが現状ではないでしょうか?
そこで今回は間違いやすい敬語の実例を紹介しますね。

 

上司やお客様に使うのは失礼な言葉・表現

同僚や後輩に対して使う分には問題ないのですが、目上の人に対して使ってはいけない言葉や表現です。日本語としては必ずしも間違っている訳ではない分、失礼な印象が他よりも高くなるもしれません。

1. ご苦労さまです

目下の人に対して用いる言葉になります。「お疲れさまです」が適切となります。

2. 了解しました

敬意のないフランクな表現になります。「承知しました」または「かしこまりました」を用いるようにしましょう。

3. しばらくぶりです

「しばらくです」は同僚や目下に対して用いる表現になります。たとえば「お久しぶりです」であれば、相手の立場に関係なく用いる表現になるので、失礼にまではあたりません。ただ、敬意を表すうえでは「ご無沙汰しておりました」を用いるようにしましょう。

4. いつもお世話様です

「お世話様です」は、「ご苦労さまです」と同じような使い方になり、目上の人に用いるべきではない表現です。「いつもお世話になっております」が適切となります。

5. ご一緒します

「ご一緒」という言葉は、対等な関係で使われるものになります。目上の人から「一緒にいくか?」と誘われたときには「お供させていただきます」が正しい表現になります。

6. 大変参考になりました

「参考」という言葉が“自分の考えを決める際の足しにする”というような意味になってしまいます。目上の人に対しては「大変勉強になりました」を用いるようにしてください。

7. すいません

「すいません」は「すみません」の口語として定着したため、目上の人に用いるには失礼な表現となります。

さらにビジネス上では「すみません」を使うことさえNGという考え方があります。この言葉には感謝と謝罪の2つの意味が込められているため、きちんと「ありがとうございます」「申し訳ございません」と伝えるのが正式、というものです。

8. 私には役不足です

自分の実力より軽いこと、与えられた役目に満足できないことを意味します。能力が足りないという意味では「力不足」もしくは「力量不足」と言わなければなりません。

9. わが社

社内で叱咤激励する際などに使われる言葉であり、外向けに使ってしまうと偉そうな印象を与えてしまいます。「弊社」および「当社」が正しく、それぞれ場面に応じて使い分けをおこないましょう。

10. なるほどですね

もともとが「なるほど、そうですね」の省略形だというだけでなく、「なるほど」自体が目下の人に対して使うものになります。「おっしゃるとおりです」などの言い回しにしましょう。

11. おわかりいただけたでしょうか

わかりましたか、という意味になり、目上の人に使うには失礼となります。「ご理解いただけたでしょうか」などを用いるようにしてください。

12. お座りください

座ってくださいの尊敬表現なので本当は間違いというわけではないのですが、やはり犬のお座りのイメージもあり、ビジネスシーンではNGとされます。「お掛けください」が適切です。
13. どうしますか

「どうする」という言葉には敬意が含まれていないため、目上の人に対しては使わないようにしてください。「いかがいたしますか」などを用いてください。

14. させていただいております

「させていただきます」は、基本的には「自分のすることが相手に良い影響を与えるとき」「相手の許可が必要なとき」にのみ使える表現です。「?いただいております」も同様で、たとえば値上げのお知らせなど、相手が頼んだわけでもない場面での使用は失礼な印象を与えてしまうことも。「しております」が適切な表現となります。
値上げの場合であれば「値上げさせていただいでおります」ではなく「値上げしております」としましょう。

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本当は誤っているにも関わらず、いつの間にか定着してしまった言葉・表現

本当は誤っているにも関わらず、オフィスやお店・レストランなどを中心に、生活の中で当たり前のように使われ続けた結果、定着してしまった言葉や表現も数多く存在します。ここではその代表的なものを紹介していきます。

1. ~のほう

「ご注文のほう」「商品のほう」など幅広く用いられていますが、単純に日本語としておかしい表現となります。以下、例となります。

× 私のほうで担当いたします → ○ 私が担当いたします

× お水のほうをお持ちします → ○ お水をお持ちします

× 書類のほうをお持ちいたします → ○ 書類をお持ちいたします

2. ~からお預かりします

たとえば「5000円からお預かりします」などは最近では一般的な言葉となりつつありますが、「から」は不要です。「5000円をお預かりいたします」などが正しい表現になります。

3. 御社について存じ上げております

「御社について存じております」が正解となります。あげる、は持ち上げるべき相手がいるときに使う表現になるため、対象が人であれば「存じ上げている」で問題ないのですが、人以外に対しては使わない表現です。注意してください。

4. お体をご自愛くださいませ

会話ではなく手紙やメールに登場することの多い「自愛」ですが、この言葉に既に「体を大事にする」という意味が含まれています。正しくは「ご自愛くださいませ」となります。

5. ~になります

「?になります」といのは、基本的には物が変化していく様子を表す言い方であり、敬語ではありません。「?に成る」という場合以外は使わなようにしましょう。以下、例となります。

× お手洗いは、突き当たりになります → ○ お手洗いは、突き当りにございます

× 500円のお返しになります → ○ 500円、お返しいたします

× 会議の資料になります → ○ 会議の資料でございます

6. 各位様

各位自体が皆様という意味になります。「○○各位」や「お客様各位」としてください。

7. (役職名)+様

役職に敬称をつけるのは誤りです。「○○社長」または「社長の○○様」としましょう。

8. お名前をちょうだいできますか

「お名前をお聞かせいただけますか」「お名刺を頂戴できますか」が合成されてできた造語です。「お名前をうかがってもよろしいでしょうか」などが適切です。

9. とんでもございません

「とんでもない」で1つの単語なので、これを2つに分けて「ない」の部分だけを「ございません」に変えることはできません。正しくは「いいえ、とんでもないです」などになります。

10. 今お時間よろしかったでしょうか

相手が今話せる状況にあるかどうか聞くのは礼儀ですが、「よろしかった」という過去形ではなく、「今お時間いただいてもよろしいですか」としましょう。

商品はこちらでよろしかったですか、などの確認も同様です。商品はこちらでよろしいですか、としましょう。

 

最後に

私自身間違った言葉や表現を使用していたことにビックリしました。

まだまだ間違いやすい敬語がありますが、一度に直すのは難しいのでまずは24選から見直します。
最近では若い人が正しい敬語に触れる機会が減ったと聞いたことがありますが、新入社員や後輩が私達先輩の真似をし間違った敬語を使用しないよう気をつけなればいけないですね。
次回は、間違いやすい敬語バージョンアップ!今回の24選をマスターした方レベルアップ!!のため、またまた間違いやすい敬語について紹介します。

それでは。