こんにちは、佐野です!
先日大阪での展示会を終え、今回も無事に2018年春夏の全ての展示会を終えました!
ご来場頂いた皆様、ありがとうございました。
提案させて頂いた中に、”リリヤーン”に加工した素材が多くあったのですが、ご好評いただいておりました!
今回はそのリリヤーン加工をした素材と、リリヤーンの番手計算方法をご紹介いたします。
目次
- 2018年春夏ニット企画におすすめのリリヤーン加工!
- リリヤーン加工の番手計算方法~とっても簡単です~
- まとめ
目次
2018年春夏ニット企画におすすめのリリヤーン加工!
リリヤーンとは、編機の針と同様にベラ針のついた撚糸機を用い、糸をひも状に編みながら作るファンシーヤーンです。
見た目は太くなり、中心が空洞になっているため、見た目よりも軽い仕上がりになるのが特徴です。
さて、早速ですが、人気のあった二つの素材をご紹介します!
①リネンシャワー2/36→1/2上がりのリリヤーンに
一番左が元糸である2/36のリネンシャワー。
それを真中、右の編地のようにリリヤーンへ加工しました。
この二つの違いは、1色のリリヤーンか2色のリリヤーンか、ということ。
右の編地が2色のリリヤーンなのですが、セーターでボーダーを編むように、リリヤーンでも色を切り替えながら生産することができます!
②スプレーダイ2/52→1/3.3上がりのリリヤーンに
先程のリネンシャワーと同様に、左の編地が元糸のスプレーダイ2/52、右がリリヤーンに加工して1/3.3上がりとなった糸で編んだ編地です。
スプレーダイの特徴としては、名前の通りスプレーで染めたような色味となる特殊な染色方法を用いているため、
リリヤーンへの加工後もその色味は強く残り、メランジ風な見た目が楽しめます。
このように、あらゆる素材がリリヤーンへと加工できてしまうので、是非企画をする際に注目して頂ければと思います。
ただ、これらの素材はリリヤーンでのストックはしておりませんが、3kgから撚糸別注というかたちで承りますので、
オリジナルの糸作りの一つとして楽しんで頂けます!
リリヤーン加工の番手計算方法~とっても簡単です~
さて、それではリリヤーンにかこうした糸を作りたい!となった時に、はじめにわからなくなってしまうのが、
“リリヤーンの上がり番手”。
双糸や三子などの普通の撚糸と違い、リリヤーンとなるとちょっと想像つきにくいですよね。
この番手の計算方法がわかれば糸作り、ニットの企画がもっと楽しくなってくると思いますので、ご紹介いたします!
ズバリ、
元糸の番手(毛番で単糸換算)÷リリヤーン針本数÷2.5
この計算式で一発でできます!!
例えば、2/48の糸を使い、3本針のリリヤーンを作りたいとなった場合、
まずは2/48を単糸換算して1/24とします。
24÷3(本針)÷2.5=3.2 =1/3.2上がり
と、このようになります。
あくまで計算上なので、実際の上がり番手とは異なる場合がありますが、そんなに大きくはぶれないので、編機のゲージ設定ぐらいまでは想像できるかと思います。
実はこのリリヤーンの番手計算方法、撚糸メーカーさんに伺うと色々と方法があるようで、私も昨年このブログで一つ紹介させて頂きました。
その時のブログがこちらです。
このときはもっと複雑な計算式でして、このブログを掲載した時にお客様が”もっと簡単な方法あるよ!”と教えて下さったので、ご紹介させて頂きました!
※この時のブログはリリヤーンについて、もう少し詳しく書いてますので是非見てみてください。
まとめ
以上、リリヤーン加工のご紹介でした!!
繰り返しになりますが、ニットはちょっとした糸作りからもオリジナリティを追求することができることも、おもしろさの一つですよね。
このリリヤーン加工もまさにその一つですので、是非企画してみてください!
それではまた次回^^
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記事を書いた人
ミリタリーをはじめ、ヴィンテージのセーターとロックンロールが大好きです。
ギター歴15年、編み物歴は10年になります。
このブログでもニットとロックを絡めた内容で書いていきたいと思っています。
宜しくお願いします!