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こんにちは、佐野です。
前回のブログではニットに転写プリントをしたアイテムをご紹介いたしました。
こちらは丸安毛糸のウェブサイト内でも紹介させて頂いており、少しずつ内容もアップデートしております。
前回のブログはこちらです
今回もこちらのコレクションの中から一つご紹介いたします!
シングルジャカードは裏目も面白いです
![](https://www.knitmag.jp/wp-content/uploads/2023/02/image-e1675764965973.jpg)
こちらのニットの編地です。
シングルジャカードで編まれておりますが、表面はシングルジャカードの裏側を使用しております。
シングルジャカードとは一般的なジャカードの編み方の一つで、メリヤスの目に使っていない糸を裏側で渡らせる技法です。
わかりやすいところだとフェアアイルセーターが代表的かなと思っております
裏側の糸の渡りの長さが長いほど着用時のひっかかりや編立不良の原因となったりもしますので、柄の組み方は工夫の連続ですが、ダブルジャカードや袋ジャカードよりも比較的薄く上げられますので私たちも良く用いております。
さてさてこちらのニットはそのシングルジャカードの裏側を表に使用しています。
単純に裏側を表にしているだけですが、これにより上の説明でいうところの裏に渡っている糸が表面に出てきますので、メリヤス目はあまり確認されず糸が横に走ったような見え方となりました。
アップの画像はこんな感じです
![](https://www.knitmag.jp/wp-content/uploads/2023/02/image-2-e1675765326950.jpg)
当然ながらひっくり返してみるとメリヤス目側が見えてきます。
柄自体はこのように斜めの線が走るように黒とグレーを配置いたしました
![](https://www.knitmag.jp/wp-content/uploads/2023/02/l_135508785_503_fa028ac80920c15a3c72b30d44be000a-e1675765508591.jpg)
単純な発想ですが、柄によっては裏側も使うことで面白い表現ができるなと再認識した次第です
まとめ
以上、シングルジャカードの裏目側を使用したニットのご紹介でした。
設備や技法の制限もある中ですが、これを発展させて糸の渡りを表に出したり裏に出したりしてダメージっぽくしたニットも見かけます。
ジャカードも種類自体は限られた技法しかありませんが、糸の選定や柄の組み方でまだまだ面白いことができそうですね。
それではまた次回!
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記事を書いた人
ミリタリーをはじめ、ヴィンテージのセーターとロックンロールが大好きです。
ギター歴15年、編み物歴は10年になります。
このブログでもニットとロックを絡めた内容で書いていきたいと思っています。
宜しくお願いします!