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こんにちは。普段仕事をしていて、様々なお客様に出会えることが楽しみのひとつです。また、心掛けとしてお客様の特性がだんだんわかってきて、想像を巡らせることを毎回新鮮に感じるようにしています。

今回も、お客様と一緒に「売れる」をカタチにするパートナーとして私たちが行っていることを書きたいと思います。

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細部がニットの顔を決める

仕上がってきたニット製品に対して、基本的なことですが、自分でも出来ていなかった気づきが最近いくつかありました。

服を作る上で必ず出てくる「角」や「端」。裾にスリットが入る使用の場合は裾に角がありますし、前開きの服は前端があります。

これが綺麗に見えていないと、いくら素材が良くても見栄えが悪くなってしまい製品価値を下げてしまうことになります。

↓裾の脇のスリット端が湾曲しています。

裾にはリブや袋など、身頃のグランドとは違う組織を配置することがほとんどなのですが、裾スリット端を綺麗にするために、端に1~1.5cm幅の別の組織(片袋や総針等)を編むことが多いです。

しかし、この企画の場合は縮絨加工をするものだったので、端の片袋が裾組織よりも縮んでしまい、上の写真ような仕上がりになってしまっていました。

そこで、裾の組織はもともと表1*1リブ、裏総針の組織だったので片袋だった端の組織を総針に変更し、部分見本で工場に作成してもらい検証しました。

思った通り、最初の仕上がりからは見え方が改善されていました!

釦付けの足(根巻処理)

カーディガンのボタン付けは、何も指示しないと根巻処理がされていなくサンプルが上がってくることが多いです。

見落としがちなのですが、根巻処理がされていないと釦の開閉がきつく感じたり、閉じたときに前端の歪みの原因になります。

↓前立て歪んでいます。

↓根巻されていない状態のボタン

工場によっては手付けになる場合もあり、コストも上乗せになる場合がありますのでご希望が少しでもコストを抑えたいのか、見栄えを重視したいのかによって私たちも工場への指示をコントロールさせて頂きます。

ワイドリブの目面をきれいにする

このように、ワイドリブの見え方がちりちりしていることがありました。

↓ちりちりしています。

糸のコンディションにもよるので、一概に編み方だけを改善すればよい問題でないこともありますが、方法のひとつとして、編み機の前ベットと後ろベットを半目ずらしに配置して編む方法があります。

半目ずらしにすると、一目分ずれているものよりも前と後ろの糸の渡りの距離が少なくなるので、ちりちり現象が改善されやすくなるという理屈です。

目面が気になったときは、工場にもどのように編んでいるか確認し改善方法を探ります。

他にも製品づくりについてご紹介している記事は下記の記事をご覧ください。

まとめ

このように、私たちはお客様が気にされる点を把握して、改善案も一緒にお伝えできればと思っています。

より完成度の高いニット作りをするべく、持ち合わせた経験を以ってご提供したいと日々奮闘しております。

ニットの知識がなくても私たちがいる限りご心配ありません!

困っていることがあればご相談頂きたいと思います。

そこで、2021年3月23日から25日まで、ファッションワールド展に参加致します。

詳しくは下記ブログでご紹介していますので、ご覧ください。

それでは、また。

記事の内容やニットに関することは、お気軽にお問い合わせください

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丸安毛糸 編集部

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記事を書いた人

アパレル会社・企業向けにセーター用の糸と製品の販売を行っている丸安毛糸株式会社です。
素材セレクトから、製品化に至るまで、トータルでサポート致します。
皆さんと一緒に、皆さんの想いをカタチに致します!

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