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コロナ感染者数が飛躍的に増加している中、ブログを書いていますが皆様如何お過ごしでしょうか?

私たちはこれまで通りに粛々と感染対策を行って経済を回していかねばなりません。

皆さん頑張りましょうね!

 

衣料廃棄の禁止

ところで昨年2月フランスで在庫や売れ残り品の廃棄を禁止する法律が施行されました。

フランスでは現在年間10億ユーロ(1180億円)相当の商品が廃棄されています。
そのうち新品が5000万ユーロ(590億円)を占め廃棄されています。

このために環境連帯移行副大臣がケリング(グッチ、サンローラン、バレンシアガなど)と組み、環境保護のためのファッション協定を推進していますがこの法律はその一環となります。

これはフランスの話題ですが衣料品の廃棄問題は世界的なサスティナブルの流れの中で非常に大事な問題ですアパレル業界は地球に悪影響を与えているワースト3に入っているのです。

現在、全世界では生産枚数の60%が廃棄されている計算となります。(2015年)

では日本では一体どれくらいの衣料品が廃棄されているのでしょうか?

直近のデータでは日本では年間140万トンの衣料が廃棄されています。

これは一秒ごとにトラック一台分が廃棄されている計算となります。

ではなぜこんなに衣料品が破棄されているのでしょうか?

1.ファストファッションの台頭による短サイクル大量生産、販売の常態化

近年ファストファッションが日本でも流行り、安く大量に流行の衣類を購入出来るようになりました。
その為数回しか着ていない洋服でも飽きたらすぐに捨てるというケースが当たり前となりました。

2.トレンドの細分化

ファッション業界のトレンドや消費者の好みの多様化、細分化した事で衣料の種類自体が増えていると言われています。その為機械ロスを逃したくないアパレル企業は欠品にならない様に十分な量の商品を生産します。
その結果売れ残った商品が廃棄される事になります。

3.返品在庫の再販不可

試着に使用された商品などが売れ残りメーカーへの返品に繋がり、再出荷難しくなり廃棄される。

衣料品の生産枚数

驚くべきデータが有りますが、衣料品の枚数は1990年に衣料品の供給量は年間約20億着でしたが2019年には年間約40億着が供給されています。

アパレル市場がこの30年間で縮小している中で供給枚数は倍増しているのです。

アパレル外衣数量、消費数量、推定消化率の推移

ただし供給枚数は倍増していますが金額はほぼ同等で、供給品の単価が30年でほぼ半減しています。

これは上記のファストファッションの台頭により衣料品の単価が年々安くなり、30年経ち、気がついて見ると半減したという、恐ろしいデータです。

勿論最近はこの大量の衣料廃棄物を再利用する動きは色々な企業で取り組まれてきています。
ただし洋服から糸に戻し、再度洋服にすることは色々な素材は混入する事により複雑すぎて現在の技術、コストでは現実的ではないのが現状です。
その為に再利用に使用される衣料品の量はまだまだ微小であり緊急の業界の課題となっています。

https://www.knitmag.jp/38897
https://www.knitmag.jp/35463

上記のブログで取り上げましたが、アパレル業界のサスティナビリティは今後の最大の問題となっております。
この問題は年々世界的に無視出来なくなっており、業界的にもゴミを出している割合が多い事から今後矢面に立たされる業界であることは間違いなく、業界、消費者を含めた取り組みが緊急で必要となっています。

 

私も御多分に漏れず、安物買いの銭失いを地で行っており、短期間で罪悪感なく捨てていました。
まず、日頃から大事に着るという事を意識して、簡単に捨てるという事を考え直してみようかと思います。

画像引用元 https://www.jiji.com/jc/article?k=20211130042334a&g=afp

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