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こんにちは、赤石です。

真冬のニット商品でよく見る「強縮」という言葉、どんなニットのことを言うのか、どうやって作るのかを解説します。

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強縮とは縮絨を強くかけたもの

「強縮」とは、ニットの加工方法の一種、「縮絨」を文字通り「強く」かけたものです。

ニットは編み上がった状態だと、編み地が歪んだり、編み目が安定せずに型崩れしやすい状態です。
またウールなども編む前の糸の状態は油がついて膨らみもないため、編み地も硬くガサガサしています。

ニットは洗うことで、編み地を整えたり、肌触りをふんわり柔らかくするという効果があります。

そんな洗い加工のことを「縮絨」と言います。
読み方は「しゅくじゅう」で、ウールなど動物の毛を使った素材では、ニットだけでなく織物でも欠かすことのできない加工です。

縮絨についてはこちらの記事がおすすめ

強縮はどんな素材でもできるわけではありません。

主にウール(羊の毛)の特徴を利用した加工方法のため、ウールが入った糸の中でも未防縮という糸を使う必要があります。

ウールの毛は表面がスケールと言ってうろこ状になっているのですが(人間の髪の毛と同じような感じです)、洗い加工(縮絨)をするときに摩擦や熱を加えることで、そのスケールが引っかかり繊維が絡み合います。

そうすると編み地は縮み、どんどんフェルトのような状態に近くなっていきますが、これを意図的に作る方法が強縮です。

photo:pikist

どうやって強縮するの?

「強縮(きょうしゅく)」は、縮絨の加工を強くかけることを言い、強くかけるというのは下記のように加工方法を調整して行われます。

  • 加工時間を長くする
  • 洗う時の水流を強くし、摩擦をたくさん起こす
  • 水の温度を上げる
  • 乾燥の温度を上げる など

これらの方法を、糸の混率や形状、編み地の組織などの要素に合わせて調整していくのが、加工を扱う会社のノウハウです。

日本では、加工を専門に行う会社に依頼することも多く、多くの知識と経験を持っていて、私たちもいつもお世話になっています。

強縮のアレンジとポイント

強縮は編み地にたくさん変化を与えるため、微妙な変化の差が出てきやすいという側面もあります。

たった5分の差や妙な温度の差で加工が強くかかりすぎてしまったり、変化が大きい分、加工が強くかかっているところ、かかっていないところとムラが出てしまったりすることもあります。

ニットで気をつけなければいけないことは、縮みが激しい分、編み地が歪みやすかったり、サイズが一定に上がりにくい点から成型ができないということです。
編み上がったままの繊細な鋭角の形は保てません。

強縮を行う場合はある程度カットを前提に考えましょう。

強縮に限らずですが、加工は奥が深いので私たちもたくさんの編み地を作ってきました。

コートにしたいしっかりした編み地(ニットなので伸びるところは伸びて着やすいんです)や、他の素材と組み合わせてヘアリーさをだしたもの、強縮の上にさらに加工をかけたマニアックなものなど、興味のある方はぜひ見に来てください。

もちろん製品サンプルも

以上、参考になれば幸いです。

記事を書いた人

赤石 菜々子
赤石 菜々子

丸安毛糸の赤石です。
ニットの基礎知識から企画のヒントになるような記事をお届けします。
ニットにもっと興味を持ってくれる人が増えるとうれしいです。

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